柔道・向 まさかの3回戦敗退 日本男子5日連続の「金」ならず 男子90キロ級の日本勢連覇も消える

[ 2021年7月28日 14:11 ]

東京五輪第6日 柔道男子90キロ級 ( 2021年7月28日    日本武道館 )

ハンガリー選手と対戦し敗れた男子90キロ級の向翔一郎(左) (AP)
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 柔道男子90キロ級の向翔一郎(25=ALSOK)が、3回戦でトート(ハンガリー)と対戦し、敗れる波乱があった。

 同級は前回リオデジャネイロ五輪でベイカー茉秋(日本中央競馬会)が優勝していたが、日本勢の連覇は早々と消えたことになる。また、日本男子勢としては、60キロ級・高藤直寿(28=パーク24)に始まり、66キロ級・阿部一二三(23=パーク24)、73キロ級・大野将平(29=旭化成)、81キロ級・永瀬貴規(27=旭化成)と4日連続で金メダルを獲得していたが、初めて東京五輪でメダルを逃した。

 向は、初戦となった2回戦ではフェイエ(モーリシャス)を背負い投げで2度の技ありを奪い、一本勝ち。だが、延長戦に入った3回戦は、6分55秒に大内刈で一本を奪われて、敗退が決まった。

 2019年8月に行われた世界選手権で初出場ながら銀メダル、昨年2月に行われた柔道グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会で銅メダルを獲得。昨年の世界選手権準優勝などの実績を考慮されて初代表に選出されたが、五輪本番では結果を残せなかった。

 ◇向 翔一郎(むかい・しょういちろう)1996年(平8)2月10日生まれ、富山県高岡市出身の23歳。4歳から柔道を始める。高岡第一から14年4月に日大入学。17年に選抜体重別、講道館杯で優勝。18年2月のグランドスラム・パリ大会でワールドツアー初優勝し、同年は世界選手権団体戦代表に選ばれた。ALSOK所属。左組み。得意技は内股。1メートル78。

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