19歳・本多灯が200バタで銀メダル!アテネ大会から日本勢同種目5大会連続表彰台

[ 2021年7月28日 10:30 ]

東京東京五輪第6日 競泳男子200メートルバタフライ決勝 ( 2021年7月28日    東京アクアティクスセンター )

男子200メートルバタフライで銀メダルを獲得し、喜ぶ本多灯
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 競泳男子200メートルバタフライ決勝で本多灯(19=アリーナつきみ野SC)が銀メダルを獲得した。この種目での日本勢は04年アテネ五輪から1分53秒73で5大会連続でメダルを獲得した。

 後半で猛烈な追い上げを見せ、自己ベストを更新。念願のメダルをつかみ「思い通りのレースができた。しかも銀メダル獲れたのですごいうれしいです!」と声を弾ませた。

 準決勝では1分55秒31の全体8位で通過。前夜の予選から0秒21タイムを落としたが、全体8位で決勝に滑り込み、レース後はプールサイドで海外選手に自ら歩み寄り「うえーい」と声を掛けて健闘を称え合った。「自分のレースをしたらメダルは獲れる。決勝は1分52秒台を狙いたい」と宣言。今月初旬に記録した自己ベスト1分54秒23の大幅更新への手ごたえを口にしていた。

 19年の初夏、瀬戸と一緒に欧州グランプリを転戦した。きつい練習をこなしながら、試合でも好記録を出す姿に「電気が走った。ビリッときた」と感銘を受けた。「どうすれば速くなりますか」と尋ねると、先輩の答えは明快だった。「練習だよ」。言葉を胸に今年4月の競泳日本選手権では隣レーンの瀬戸に競り勝って逆転V。「師匠」を破り、「勝てたことはうれしい」と喜んでいた。

 昨秋には北島康介氏がGMを務める東京フロッグキングスの一員として、ハンガリー・ブダペストで開催された国際リーグに出場。活動停止処分の瀬戸の代役だったが、トップ選手と約1カ月、生活をともにしたことも成長のヒントとなった。

 ◆本多 灯(ほんだ・ともる)2001年(平13)12月31日生まれ、神奈川県出身の19歳。日大藤沢高出、日大2年、アリーナつきみ野SC。男子200メートルバタフライで19年世界ジュニア選手権2位。1メートル73、75キロ。

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