柔道・新井 準決勝の死闘制し銀メダル以上確定!日本勢の女子70キロ級「連覇」まであと1つ

[ 2021年7月28日 17:57 ]

東京五輪第6日 柔道女子70キロ級 ( 2021年7月28日    日本武道館 )

<柔道女子70キロ級準決勝>延長戦で一本勝ちし決勝進出を果たす新井(撮影・会津 智海)
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 柔道女子70キロ級の新井千鶴(27=三井住友海上)が、準決勝でタイマゾワ(ROC)を破り、決勝に進出。五輪初出場で銀メダル以上が確定した。

 歴史に残る死闘だった。これまでの試合で右目の上を腫らしたタイマゾワとは、延長戦に突入。8分過ぎには新井が抑え込みに入ったが、4秒で逃げられた。それでも、新井はあきらめず何度も寝技勝負を展開。最後は、送り襟締めが決まり一本勝ちで、試合時間16分41秒という長丁場を制した。

 ここまで順当に勝ち上がった。初戦となった2回戦では、ペレス(プエルトリコ)から延長戦のすえ、5分30秒に大外刈りで一本勝ち。さらに準々決勝ではスコッチマロ(ドイツ)に対して、3分に体落としで技ありを奪い、そのまま抑え込み。3分21秒に縦四方固めで技ありと、合わせ技の一本勝ちとなった。

 5年前に田知本遥との五輪代表争いに敗れ、ライバルはリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得する悔しさも味わった。今回こそは自らの番だと誓っており、金メダルまで「あと一歩」のところまで迫った。

 ◆新井 千鶴(あらい・ちづる)1993年(平5)11月1日生まれ、埼玉県寄居町出身の26歳。地元の男衾クラブで小1から柔道を始め、児玉高3年でインターハイ初出場初優勝。12年4月に三井住友海上に入社。13年のGS東京大会でシニアの国際大会初優勝。世界選手権は初出場の15年は5位、17、18年は優勝、昨年は3回戦敗退。左組み。得意技は内股。1メートル72。

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