「鎌倉殿の13人」三谷幸喜氏 神話的な時代だからこそ自由に再構築

[ 2022年7月7日 05:30 ]

小栗旬が演じる北条義時の人生を新解釈で描き視聴者を楽しませている
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 現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)で脚本を手がけるのが三谷幸喜氏(60)だ。これまでの放送では視聴者を驚かせる数多くの“三谷マジック”が誕生している。

 源義経が「一ノ谷の戦い」でみせる「鵯越(ひよどりごえ)」、日本三大仇(あだ)討ちに数えられる「曽我兄弟の仇討ち」など、歴史好きなら誰もが知る名場面を三谷氏が“再構築”。史実と矛盾がないながらも大胆な新解釈が数多く飛び出している。「幕末や戦国と異なり、この時代はある意味で神話的。書いていて魅力的だし、全部がフィクションのつもりです」と自由に執筆する背景を明かした。

 ただ弓の名手として知られる那須与一の逸話、「勧進帳」で知られる義経と武蔵坊弁慶の「安宅の関」のエピソードなど、視聴者が期待する場面をバッサリカットすることも少なくない。三谷氏は「あくまで小栗旬が演じる北条義時の物語。だから義時に影響があるものは取り入れるが、それ以外は描くつもりはない。どこかで取捨選択をしています」と脚本作りの工夫を口にした。

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2022年7月7日のニュース