高橋和希さん急死、下半身に海洋生物が付けた損傷 悲報に各界続々追悼「遊戯王のおかげで仲間と出会えた」

[ 2022年7月7日 18:47 ]

16年に開催された遊戯王原画展
Photo By スポニチ

 人気漫画「遊戯王」などで知られる漫画家の高橋和希(本名・高橋一雅)さんが死去したことが7日、分かった。60歳。

 前日6日午前10時半ごろ、沖縄県名護市安和の海岸から沖合約300メートルのところにスノーケリングの器具を装着した「死体らしきものが浮いている」と118番があり、消防隊員がうつ伏せの状態で海面に漂流する男性を引き上げていた。その場で死亡が確認されたという。7日、名護海上保安署は死亡したのは高橋和希さんと明らかにした。

 名護海上保安署は取材に対し「高橋さんの下半身には損傷がみられ、つけたのは海洋生物とみられる」とした。地元関係者も「臀部などの下半身に損傷があった。サメかどうかは専門家ではないので分からない」と話している。

 衝撃的なニュースに漫画家や声優、ユーチューバーなどから追悼の声が続々とSNS上に投稿された。「はじめの一歩」の漫画家、森川ジョージ氏(56)は自身のツイッターを連続投稿。「何年か前かの『また麻雀やろうな』という去り際の言葉が最後に聞いたセリフになってしまった。漫画についての会話はほぼしたことなかったな。ラスベガスの思い出や海の中の景色のことを楽しそうに話していた。最後も麻雀か。あなたが遊戯王ですね。まだ信じられなくてご冥福を祈る気分になれないのだけど、少しづつ受け入れようと思う。他人行儀の仲じゃないからとりあえずの挨拶をするよ。じゃあね高橋さん。」と心境をつづった。

 人気ユーチューバーのはじめしゃちょーは「友達が少なかったオレは、遊戯王のおかげでだいちくんやたなっち、けんすけ、いろんな後輩や仲間たちと出会えました」と、ユーチューバーとして活動の幅が広がるきっかけになった作品に感謝。「素敵な作品を本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りします」と追悼した。

 声優の小野賢章は自身のツイッターで「高橋先生、遊戯王ARC-Vの制作発表の時に、一度お会いしたのですがとても穏やかで優しい印象の方でした。ご冥福をお祈りいたします。」と投稿。人気コスプレーヤーのえなこは「遊戯王」の作品中に登場するカードゲームが思い出深いとし「大人になって初めて触ったカードゲームが遊戯王でした」とつづり、「いち決闘者として楽しませていただき、今ではお仕事としてもお世話になり、私にとって遊戯王は人生を変えてくれた作品のひとつになりました。高橋和希先生のご冥福を心よりお祈りいたします」と追悼の言葉を送った。

 高橋さんは1981年、第8回小学館新人コミック大賞で少年漫画部門入選を果たした「ING!ラブボール」が「週刊少年サンデー」に掲載され漫画家デビュー。1996年に「週刊少年ジャンプ」に「遊☆戯☆王」の連載を開始した。同作はテレビアニメ化するなど大ヒット。作中に登場するカードゲーム「マジック・アンド・ウィザーズ」(アニメ版「デュエルモンスターズ」)が「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」として商品化され、社会現象を巻き起こした。

続きを表示

2022年7月7日のニュース