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プーチン大統領の「勝利宣言なし」 専門家が分析「19万の軍隊で2カ月半で2都市では難しい」

[ 2022年5月10日 18:32 ]

日本テレビ社屋
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 EU、ロシア関係などの外交政策を中心に研究している、筑波大の東野篤子教授が10日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にリモートで生出演し、9日にロシアのプーチン大統領が対ナチス・ドイツ戦勝記念日の式典で行った演説や、今後の戦況について見解を語った。

 演説の中でプーチン大統領は、事前に予想された勝利宣言、戦争選言、核使用の示唆について発言をしなかった。東野氏は「戦争宣言をしてしまうと、一定の戦果を求められると思います。ところが今まで2カ月半、戦ったのにはっきりと制圧ができたとロシア側が主張できるのがマリウポリ、南部のヘルソン、この2つだけになります」と指摘。「19万の軍隊を投入して、2カ月半でこの2都市だけを戦果として上げるのは、なかなか難しかったということで、今までやった戦争、これから必ず戦果が得られるのかといった自信がなくなっているんだと思います」と分析した。

 プーチン大統領はスピーチの中で、ウクライナの国名を1度も発しなかった。東野氏は「多くの西側諸国に嫌悪感をもたらしたようですね」とし、「たくさん土地の名前は出てくるんですけど、たとえば『我々の歴史的な土地であるドンバス』とか、『祖国ドンバス』といった形で。特に東部について、まるでロシアの領土のように言及していました」と説明。「このようなことから、ロシアは東部を奪還することをまったくあきらめていないことが伝わってきますね」と、プーチン大統領の意図を推測した。

 東野氏は演説全体を通して、「2月24日の開戦時に出した演説の内容と、非常に似ています。それだけ使い古された演説だということも言えるのかもしれません」と印象を語りつつ、「その時から決意が全然揺らいでないんだと思います」とも指摘した。今後の戦況については「どういう状況になったら落としどころなのか、やめるのかというところは伝わってきません。満足するまで戦い続けるということしか言えません」と、長期化を懸念した。

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