プーチン大統領、演説で兵士に言及 専門家が分析「軍に不満たまっている」

[ 2022年5月10日 19:12 ]

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 外交や安全保障に詳しい明海大学の小谷哲夫教授が10日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、9日にロシアのプーチン大統領が対ナチス・ドイツ戦勝記念日の式典で行った演説について解説した。

 演説では、これまでプーチン大統領が触れてこなかった、自軍の兵士や家族に言及。戦死者の家族に手厚い保護を約束する内容だった。小谷氏は「アメリカの見立てでは、今、ウクライナで戦っているロシア軍で、司令官レベルで命令に従わない人がかなり出てきているということです」と指摘。「軍の中に不満がたまっていて、プーチン大統領もそれを認識していて、今はとても大きな動員をかけるという段階ではないと判断したと考えられます」と、苦しい台所事情を推測した。

 米国防省は、ロシア軍によるウクライナ東部への進軍が1日数キロ程度と停滞し、命令に従わない将校もいるとの見解を示した。英国防省も、ロシア軍の精密誘導弾が枯渇している可能性を指摘している。ロシア軍の侵攻が思い通りに進まない理由として、小谷氏は「一つは作戦自体の見通しが甘かったこと。それから何よりも、補給が不十分で、前線にいる兵士たちが苦しんでいること。傷付いた兵士たちに対するケアも十分行われていないようですので、そのあたりが軍全体への不満につながっている可能性があると思います」と分析した。

 戦勝記念日は、ロシアにとって最も重要な祝日とされ、ここでプーチン大統領が大きな発表をするとの見方が大半だった。小谷氏は「今の兵力では不十分、補給も不十分なので、どこかの段階で兵力を増強する決断はしなければならないと思います」と推測。「我々が想定していないタイミングで、そういう発表があるのではないかと考えられます」と警戒感を示した。

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