「天牌」原作者の来賀友志さん死去、65歳 先月28日に急性リンパ白血病で緊急入院

[ 2022年5月10日 21:12 ]

 麻雀漫画「麻雀飛龍伝説 天牌」の原作者として知られる漫画原作者の来賀友志(くが・ともし=本名・江畑博之)氏が8日午後6時34分に死去した。65歳。鹿児島県出身。次男・江畑有流氏が10日、来賀氏のフェイスブックで公表した。来賀氏は4月28日に急性リンパ白血病と診断され、緊急入院したことを自身のツイッターで報告していた。

 来賀氏は先月28日、「眼科と一緒にあまりにも体調悪いのでお願いして慶応大学病院で検診をしてもらったら採血の結果、急性リンパ白血病と診断され、今日から緊急入院になってしまいました。かなり進行していて最初の山場は10日、介抱に向かっても最低2ヶ月の入院。人生って分からんね、まだ原作書きたいので頑張るね」とツイートし、入院したことを明らかに。その後もツイッターを毎日更新し、体調について記していた。今月3日には「本格的な抗がん剤治療が開始されました」と明かすとともに回復への意欲をつづっていたが、同5日に俳優・渡辺裕之さんの訃報に触れ「ただただ驚いている」とつづったのが最後のツイートとなった。

 次男の有流氏は「江畑博之(来賀友志)は、令和4年5月8日午後6時34分、息を引き取りました」とフェイスブックで報告。「漫画原作者として、孤独に作品に向かい続け 麻雀打ちとして、一打一打に魂を込め、父として家族を支え続けた、65年と175日、堂々たる生き様でありました。偉大な彼の人生を心から尊敬すると共に、旅立ちが安らかであることを祈ります」と父への思いを記し、「生前、父を支えてくださった皆様、応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます」と結んだ。

 来賀氏は「月刊近代麻雀」(竹書房)の編集長を経て漫画原作者に。代表作の「麻雀飛龍伝説 天牌」(作画・嶺岸信明氏)は1999年に連載がスタートし、現在まで114巻の単行本を発表している。

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2022年5月10日のニュース