和田庵、肩肘張らず自然体の演技「今まで以上にやる気あふれてる」

第76回毎日映画コンクール表彰式

＜第76回毎日映画コンクール表彰式＞笑顔を見せる（左から）片山友希、尾野真千子、和田庵（撮影・会津　智海）
Photo By スポニチ

　【スポニチグランプリ新人賞　和田庵「茜色に焼かれる」】濃紺のスーツをビシッと決めた和田はブロンズ像を手に「こんな素晴らしい賞を頂けて驚きと喜びの気持ちでいっぱいです。僕を選んでくださった選考委員の方、そしてこの場に立たせてくださった石井裕也監督に感謝しています」と受賞の喜びを口にした。

　コロナ禍の中、理不尽な社会に翻弄（ほんろう）されながらもひた向きに生きる母と子を描いた作品。石井監督からは「もっと間を意識して演じるように」と指導を受けたそうだが、肩肘張らない自然体の演技は秀逸だった。

　「一生に一度の新人賞。もっと頑張らなければと、今まで以上にやる気にあふれています。いい俳優になれるように、皆さんに感動を与えられるように精進します」

　無限の可能性を秘めた16歳。スケートボードなどボード競技が趣味とあって、北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプで金メダルに輝いた平野歩夢の快挙には興奮した。「スポーツが与える感動は凄いですね」と大いに刺激になった様子で、「“茜色に焼かれる”では跳び蹴りのシーンがあったので、アクション映画にも出てみたい」と目を輝かせた。