若狭勝弁護士 ワリエワのSP出場「仮の判断で、本格的な判断はまた別途やる…二段階構えで動いている」

[ 2022年2月16日 10:24 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(65)が16日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。北京五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が15日に行われ、昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)が82・16点で首位発進したことに言及した。

 ワリエワは、冒頭の両手を上げたトリプルアクセルはステップアウトしたが、続く3回転フリップを着氷すると、後半に高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを決め、ステップとスピンでも魅了した。前日14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止処分の解除は妥当と裁定。ロシア紙プラウダは、禁止薬物トリメタジジンが検出された違反について、祖父の薬が誤って体内に入ったと弁護士らがCASに主張したと報道。心臓疾患を抱える祖父が薬を服用する際に使用したグラスでワリエワが水を飲んだ可能性があるという。

 若狭氏は、今回の問題について「私も残念極まりないんですけれども、今回、ドーピング疑惑がありながら出場させたということについて言うと、結論的に私はいたし方ないって思う」とし、その理由を「こういう問題って二段階構えでいろいろ考える。日本の法システムでもあるんですが、例えば消費者庁が営業停止にしたと。それに対して事業をやっていた人が、営業させて下さいよということで裁判所に訴えると、一時的に損害が著しいものが発生するおそれがある場合は、一時的に消費者庁の判断をストップさせることができると。ただそれは仮の判断で、本格的な判断はまた別途にやると。こういう二段階構えで動いているところがあるんですよね」と説明。そして「今回の問題もとりあえず損害、損失が将来、回復しがたいということで出場させると。ただ本格的な判断はまた別途やりますよということで手続きが流れているとみれば、それこそいたし方ないということで理解できると私は思います」と自身の見解を述べた。

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2022年2月16日のニュース