片山友希 カンヌへの第一歩「少しだけ自信ついた」

[ 2022年2月16日 05:30 ]

第76回毎日映画コンクール表彰式

<第76回毎日映画コンクール表彰式>スポニチグランプリ新人賞を受賞した片山友希(撮影・会津 智海)
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 【スポニチグランプリ新人賞 片山友希「茜色に焼かれる」】片山は「“茜色に焼かれる”なので赤で攻めようと思いました」と、肩が大きく開いた超ミニのドレスで登場。「この作品で石井裕也監督が私を選んでくれなければ、こんなに喜びが続くことはなかった。この思いを大切にしたい」と笑顔をはじけさせた。

 幼少期に父親から虐待を受け、先天性の持病を抱えながら生きるために風俗で働くケイという難役。撮影は「自分はもっとできるんじゃないかという、ふがいなさを感じることが多かった」という。支えになったのは、風俗店の同僚で主演の尾野真千子の存在。「尾野さんは何も言わずに、ただただ待ってくださってありがたかった。この賞を頂けたのは、尾野さんのおかげです」と感謝。尾野の受賞時には目を潤ませる一幕もあった。

 石井監督から「これからも変わらず、調子に乗らず一生懸命やって」という激励の手紙がサプライズで朗読された。片山も、仏カンヌ映画祭のレッドカーペットを歩く目標を掲げつつ「少しだけ自信がついたかもしれませんが、石井監督の言葉がリアルだったのでコツコツと地道にやっていきたい」と自戒を込めて意欲を新たにしていた。

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2022年2月16日のニュース