古舘伊知郎 ワリエワ問題で私見「かわいそう過ぎ…ある種、少女虐待につながるし、年寄りへの濡れ衣」

[ 2022年2月16日 15:56 ]

古舘伊知郎
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 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(66)が16日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。北京五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が15日に行われ、昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)が82・16点で首位発進したことに言及した。

 ワリエワは、冒頭の両手を上げたトリプルアクセルはステップアウトしたが、続く3回転フリップを着氷すると、後半に高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを決め、ステップとスピンでも魅了した。前日14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止処分の解除は妥当と裁定。ロシア紙プラウダは、禁止薬物トリメタジジンが検出された違反について、祖父の薬が誤って体内に入ったと弁護士らがCASに主張したと報道。心臓疾患を抱える祖父が薬を服用する際に使用したグラスでワリエワが水を飲んだ可能性があるという。

 古舘は「僕はこの一件はやっぱり15歳のワリエワ選手がかわいそう過ぎて、ある種、少女虐待につながるんじゃないかと思ってます。それっで言うと、おじいちゃんっていう話になってくると今度は年寄りへの濡れ衣ですよ、もう」と持論を展開し、「だってカクテルのマルガリータじゃあるまいし、ものすごい成分が後にそのグラスを使用した人から出て来るなんてことは、にわかに信じがたいんで」と説明。その上で「僕は本当にこれ、アスリートファーストじゃなくてIOCファーストだなって思ってしまいます。だからワリエワ選手は本当にかわいそうだけど、出場して素晴らしい別次元のパフォーマンスを見せて、それで3位以内に入ったら表彰台でそれを行わないなんてIOCは訳の分からないことを言ってなくて、参考記録として輝かしい記録を灯すと。それでドーピングに引っかかってない人がフェアに戦って1、2、3位が決まるってやんなきゃいけないんじゃないですかね」と自身の考えを述べた。

 そして「僕は、(禁止薬物の使用を服用したことを)知ってる、知らないにかかわらず、追い込まれると思うんですね。コーチ、監督、そして国家の威信。本来は国家としてロシアは参加しない状態で、大統領が国家主席とにんまり握手してVIP待遇って開会式から矛盾しているわけでね、この五輪は。だからそういう意味では、本人は知ってた、知らないはまだ藪の中だけれども、周りの流れの中でそうなっていく犠牲者じゃないかと僕は思っています」と話した。

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2022年2月16日のニュース