佐藤健 空気に身を委ねて好演「共演者の皆さんのおかげ」

[ 2022年2月16日 05:30 ]

第76回毎日映画コンクール表彰式

<第76回毎日映画コンクール表彰式>男優主演賞を受賞し笑顔を見せる佐藤健(撮影・会津 智海)
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 【男優主演賞 佐藤健「護られなかった者たちへ」】佐藤はブロンズ像を手に「大変光栄です。ここに立てているのは間違いなく、瀬々(敬久)監督、スタッフ、共演者の皆さんのおかげ」と感謝した。

 東日本大震災から10年後の仙台で起きた連続殺人事件を巡るサスペンスで、佐藤は容疑者を好演した。全編宮城で撮影し「空気に身を委ねた感覚だった。2カ月ほど居座って、その空気を感じたり、美術さんが震災当時の学校を再現してくれたので、身を任せた」と振り返った。

 コロナ下での撮影で、共演者らと食事をしながら仲を深める時間もなかった。主人公を追う刑事役の阿部寛(57)とも「あいさつぐらい。本当はもっと話したかった」。ただ、その2人の距離感が、主人公と刑事の距離感に如実に表れた。

 この日は主演作「るろうに剣心 最終章 The Final」がTSUTAYA映画ファン賞にも選ばれた。こちらは多彩なアクションで魅了する剣士の英雄。好対照な2人の主人公を見事に演じた。「ファンの方が投票してくださった気持ちがうれしい。その思いを原動力にして頑張りたい」。映画界に佐藤健あり。それを示した2つの受賞だった。

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2022年2月16日のニュース