安藤美姫 ワリエワ問題に「正当に戦う上ではあってはならないこと…ただ15歳の若さの選手に対しては」

[ 2022年2月16日 15:23 ]

安藤美姫
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 プロフィギュアスケーターの安藤美姫(34)が16日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。15日に行われた北京五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で、昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)が82・16点で首位発進したことに言及した。

 ワリエワは、冒頭の両手を上げたトリプルアクセルはステップアウトしたが、続く3回転フリップを着氷すると、後半に高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを決め、ステップとスピンでも魅了した。前日14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止処分の解除は妥当と裁定。ロシア紙プラウダは、禁止薬物トリメタジジンが検出された違反について、祖父の薬が誤って体内に入ったと弁護士らがCASに主張したと報道。心臓疾患を抱える祖父が薬を服用する際に使用したグラスでワリエワが水を飲んだ可能性があるという。

 安藤は「今、正直、世界各国の元スケーターだったりとか、いろんな関係者の方からちょっとネガティブな批判的なコメントが集まっていると思います。それに対して、私ももちろんドーピングはあってはならないものだとは思っています」としつつ、「ですけれども15歳という年齢だったりとか、彼女自身もおじい様が使っていたコップを使ってだったりだとか、間違ってとかっていうちょっと真相がまだあやふやになっている部分もあるので、私の口からはここがこうだよねってことは難しいとは思う」とした。

 その上で、「とにかくドーピングで陽性だったってことは覆すことはできない事実ですので、そういった事実は受け入れないといけないと思いますし、正当に戦う上ではあってはならないことだなって正直思っています。ただ選手としての精神面というところでは、15歳という若さの選手に対しては、もう少し周りの大人だったりが寄り添ってもいいのかなっていうふうには思います。というのは、国際的な組織の皆さんが出場はしてもいいという決断に至ったっていうところでは、ワリエワ選手本人が決められるものではないと思うんですね。なので今は温かく見守ってあげてもいいのかなっていうふうに私は思っています」と自身の思いを話した。

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2022年2月16日のニュース