濱口竜介監督が出演者に感謝、ベルリンから喜び「観客に届いていることを誇りに」

[ 2022年2月16日 05:30 ]

第76回毎日映画コンクール表彰式

濱口竜介監督
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 【日本映画大賞、監督賞 濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」】濱口竜介監督(43)は、ベルリン国際映画祭の審査員を務めるため滞在中のドイツから手紙を寄せ「我々の仕事が多くの観客に届いていることをうれしく、誇らしく思っています。その作品を見つけてくれた毎日映画コンクールにも改めて御礼を申し上げます」と喜びをつづった。

 「第74回カンヌ国際映画祭」脚本賞など海外の映画祭や賞を多数受賞。「第94回アカデミー賞」では、作品賞をはじめ4部門にノミネートされ、旋風を巻き起こしている。手紙では「私がよい監督に見えているとすれば、それは何よりもまず画面に映った役者さんの姿や、響いてくる声によって起こるもの」と出演者に感謝した。

 原作小説の作者・村上春樹氏(73)に手紙で映画化許諾を依頼した際「村上さんにとっての一つ一つの文字にあたるものが、私にとっての役者なのです」とつづったと明かし「村上春樹さんの世界観を生身の体で表現するという、非常に困難な仕事をやり遂げてくれた」と出演者に最大限の賛辞を贈った。

 3月27日(日本時間28日)にはアカデミー賞受賞作が発表される。この日「すばらしき世界」が日本映画優秀賞を受賞した西川美和監督(47)は「同世代の監督が、予算もかかってない中、いろんな表現をして世界で評価されるのはとてもおめでたい」と絶賛。日本映画界全員が快挙を信じている。

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