鈴木大地氏 ワリエワのドーピング問題に「選手として自分の体内に入れるものは、すべて自分が責任を」

[ 2022年2月16日 09:32 ]

鈴木大地氏
Photo By スポニチ

 ソウル五輪金メダリストで前スポーツ庁長官の鈴木大地氏(54)が16日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。北京五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が15日に行われ、昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)が82・16点で首位発進したことに言及した。

 ワリエワは、冒頭の両手を上げたトリプルアクセルはステップアウトしたが、続く3回転フリップを着氷すると、後半に高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを決め、ステップとスピンでも魅了した。前日14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止処分の解除は妥当と裁定。ロシア紙プラウダは、禁止薬物トリメタジジンが検出された違反について、祖父の薬が誤って体内に入ったと弁護士らがCASに主張したと報道。心臓疾患を抱える祖父が薬を服用する際に使用したグラスでワリエワが水を飲んだ可能性があるという。

 鈴木氏は、ワリエワのドーピング問題に「日本の選手が頑張っているのに、こういうことに話題をもっていかれるのは非常に残念」とし、「選手として自分の体内に入れるものは、すべて自分が責任を負わなければいけない、そういうことになっているんですよね。どういう事情にせよ、出たということは責任を負わなければいけないと思います」と指摘。そして「昨年の12月の国内の大会で陽性反応が出たと。おそらく尿でA検体、B検体の2つに分けて、まずAが出て、次のBがまだどうかっていうところだと思いますが、普通はAが出た時点で五輪への出場を見合わせるべきなんじゃないかなと思いますけどね」と自身の見解を述べた。

 その上で「ただ、分析の精度も上がってきて、例えば、容器にちょっと残っていたものが次のサプリメントをつくった時に残って、体内に混入したものが結果的にドーピングに出ちゃうようなことも過去に聞きましたので、これだけの物質が出ちゃうってところもあるので、本当のところはよく分からないので何とも言えないところなんですが、コメンテーターなんで話はしていますけれど、いずれにしてもすっきりしない問題です」とし、ワリエワのスタッフに、過去にドーピングにかかわった医師がいることに触れ「こういった所にまた出て来るっていうのも組織的にどうなのかなっていう気がしますね」と話した。

続きを表示

2022年2月16日のニュース