長嶋一茂、ワリエワ問題に私見 “祖父の薬と主張”に「あり得ない話だけど精巧。実証できない」

[ 2022年2月16日 12:35 ]

長嶋一茂
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 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(56)が16日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。北京五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が15日に行われ、昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)が82・16点で首位発進したことに言及した。

 前日14日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止処分の解除は妥当と裁定。ワリエワはロシアのテレビ局に「国を代表して出場できるのはうれしい。ここ数日は難しかったけど、私が乗り越えなければならないステージだった」と涙で語った。禁止薬物トリメタジジンが検出された違反については、祖父の薬が誤って体内に入ったと弁護士らがCASに主張したとロシア紙プラウダが報道。心臓疾患を抱える祖父が薬を服用する際に使用したグラスでワリエワが水を飲んだ可能性があるという。

 この日の番組ではワリエワのドーピング問題について、ロシア紙プラウダがクリスマスに祖父と同じワイングラスで飲んだことで心臓の薬が混入したと母親が話した、と報じた内容を伝えた。

 前日15日に番組出演した際に、ワリエワ個人の意思での摂取に疑問を持っていると話していた一茂は「昨日の段階で、本人の自覚、認識によって実際にドーピングを摂取するかなあ、と言う話をしたのですが、その疑念がより強くなったのが、ワリエワさんの今回の証言ですよね。僕はこれ、彼女が考えたとはとても思えない」とコメント。

 「今までの証言の中で、多分この証言がベター、ベストなんだろうと。誰か、大人たちが彼女に吹き込んで話をさせたって…。どう考えたってあり得ない話じゃないですか。でも、あり得ない話なんだけど、実は凄く精巧で。クリスマスの日におじいさんのワイングラスで飲んだこととか、おじいさんの心臓病の薬を飲んだって、これは誰も実証できないんですよね。だって家族内、おうちの中で起きたことだから(実証)できないですよ。例えばお母さん、おじいさんが証言者として呼ばれた時に、自分の娘、孫のことだから“(同じグラスで飲んだ)そんなことしてません”と言う親はいないわけですから」と続けた。

 「どこか組織ぐるみの、ロシアですよね、誰か大人たちが吹き込んで、これでいきましょうと。精巧な作戦というか、馬鹿げているんだけど、これで通しちゃえみたいなことを感じるので、先ほど申した通りにワリエワ選手が被害者であり、犠牲者である気がします」と私見を述べた。

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2022年2月16日のニュース