藤井聡太2冠 順位戦で稲葉陽八段と対局 稲葉が過去3局全敗の角換わりへ その秘策は?

[ 2021年6月3日 12:14 ]

稲葉陽八段と対局する藤井聡太2冠(提供・日本将棋連盟)
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 藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が3日、大阪・関西将棋会館で第80期名人戦B級1組順位戦の対局に臨み、稲葉陽八段(32)と対戦した。午前10時、予定通りに稲葉の先手で始まり、戦型は角換わり腰掛け銀に進行した。

 B級2組から今期昇級した藤井と、A級から降級した稲葉の対戦は5局目。初対戦のNHK杯で稲葉が勝った後、朝日杯、王位戦、銀河戦と稲葉は3連敗している。その3連敗がいずれも角換わり。今回の戦型選択には相応の準備があると見るのが自然だけに、第75期で名人挑戦もした稲葉の構想力に注目が集まる。

 通称「鬼の住処(すみか)」とされるB級1組ではここまで藤井が1勝0敗で稲葉が0勝1敗。前例の多い戦型だけに指し手は快調に進み、午前12時の昼食休憩時に67手まで進んだ。藤井玉は4段目に進出。しかも金銀が離れ、頭に歩がなく露出している。

 持ち時間6時間で終局は深夜の見通し。

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2021年6月3日のニュース