橋下徹氏 尾身会長の五輪関連発言に「政治的なメッセージの方に軸足を置きすぎなのかな」

[ 2021年6月3日 17:55 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が3日、フジテレビ系「LiveNewsイット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして出演し、東京五輪・パラリンピックの開催是非をめぐる、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長の発言に私見を語った。

 尾身会長は2日の衆院厚生労働委員会で、「今の状況で(東京五輪を)やるというのは普通はない。そもそもオリンピックを今回、一体、何のためにやるのか、目的が明らかになっていない」などと述べた。

 これについて橋下氏は「連日、尾身さんたちはコロナ対策に対応してくださっていて、そこは敬意を表する」としつつも、「心配なのは、尾身さんたちの方もデータをもとにして、内部ではそういう議論をしているのかも分かりませんが、我々の方に伝えるのに感情的なメッセージが多いなという感じがします」と指摘した。

 橋下氏は、東大大学院の研究グループが、五輪開催と感染爆発に関するシミュレーション結果を発表したことにも言及した。「もちろんワクチンの給付率(接種率)とか、いろんな問題があるんだけど、それほど感染爆発には影響しないというシミュレーション(結果)が出てるんですよ」。その上で、「『それはそういうシミュレーションがあるけれども、実はこういうデータがあるから』とかいうような(説明が欲しい)。尾身さんたちは専門家ですから、政治的なメッセージということではなく、専門的な治験に基づいた、データに基づいた議論を僕らに見せてもらいたい」と期待を口にした。

 感情的な発言が続いている印象を受けているようで、「ちょっと分科会の方が、政治的なメッセージの方に軸足を置きすぎなのかなという感じはしますね」と懸念を示した。

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2021年6月3日のニュース