北村匠海 初の朝ドラで「アンパンマン」生みの親演じる 初めてかっこいいと思ったのは「しょくぱんまん」

[ 2024年4月26日 12:13 ]

<2025年度前期連続テレビ小説「あんぱん」柳井嵩役発表会見>フォトセッションに臨む朝田のぶ役の今田美桜、柳井嵩役の北村匠海(撮影・大城 有生希)
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 NHKは26日、2025年度前期連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)の夫、柳井嵩(やない・たかし)役について、俳優の北村匠海(26)に決定したと発表した。北村は東京・渋谷の同局で行われた会見に今田とともに出席した。

 国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家やなせたかしさんと妻・小松暢さんがモデルの物語。戦争を生き抜き波瀾(はらん)万丈の人生を送ったやなせさんと、支えた妻の愛と勇気を描く。ヒロインの今田が演じるのは朝田のぶ、北村はその夫・柳井嵩役。漫画家夫婦をテーマにした朝ドラは2010年に放送された「ゲゲゲの女房」以来となる。北村にとって朝ドラ出演は今回が初となる。

 やなせさんのモデルとなる柳井嵩を演じるにあたり、「僕もやなせさんのイメージは晩年でした。やなせたかしさん(モデルにした役を)やるにあたり、いろんな著書や歴史を本で読みました」と北村。「人間誰しもがあるちっちゃな機微や出来事にどんな人生を歩んできたのか、どんな人としての波があるのか。人としての弱さや、弱いということは誰かの思いをくみ取れたり。アンパンマンの正義とは何か。彼は水に濡れてしまえば、誰かの手を借りて顔を取り替えてもらわなきゃいけないし、自分の一部分を誰かに与える優しさがある。それは自分の弱さを分かってないとできないこと。それを描いてるやなせさんはアンパンマンだったんだなと。人としての弱さや強さを敏感にキャッチして伝えていければ」と意気込み。「こういう人だよねという一面だけでなく、人は誰しもいろんな面あって、そういう所を全方位で描いていけたら」と語った。

 さらに「実在の人物を演じるプレッシャーはあります」と本音を吐露。それでも「演じる人として架空だったり漫画の実写化だったり、実在の人生を生き直せるというのにやりがいを感じます。自分の中に生きることはどういうことか。仕事じゃない時間をどう過ごすか。幸福とは何かとか考える時、やなせさんと自分がリンクした瞬間があれば」とし、「責任もあるが、気負いせずに、スタッフや今田さんとこんな方がいるんだと。自分も初めての経験なので、まずは楽しみたい(と思います)」と前向きに語った。

 そんなやなせさんの妻・小松暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを演じる今田は「私もお話をいただくまでは昔のサラリーマン時代や、そういうこと知らなくて、そこにびっくりした」とやなせさん夫婦の知られぜる姿に思いを馳せ、「いろんな葛藤がある中で、弱い部分や辞めようとか、だけど自分のもっているものを貫いてアンパンマンができたんだなと思うとすごくピュアなんだなと。これがドラマになったときにやなせさんの魅力が伝わると思うと責任感がある。大事にしていけたら」と語った。

 今田はヒロイン発表会見で好きなキャラクターは「ドキンちゃん」と話していたが、北村は「なかなか小学校に入る前の保育園で馴染めないな時があって、その時はアンパンマンに助けてもらった記憶があります。自分が好きなのはアンパンマンですが、ジャムおじさんが素敵だと思っていました」と告白。「しょくぱんまんへの憧れがあったし、かっこいいなと。人生で初めてかっこいいと思ったのはしょくぱんまんだと思います。カレーパンマンは友達だと思ってました」と明かし、笑顔を見せた。

 ヒロインの今田とは今回が6度目の共演。21年~23年に映画「東京リベンジャーズ」シリーズでも共演している。クランクインは今年9月ごろを予定。

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