橋下徹氏 立川市の死傷事件で逮捕の19歳少年の実名報道「これから有権者として国民の一員になるんだし」

[ 2021年6月3日 10:02 ]

橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が3日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。東京都立川市のホテルで男女が刺されて死傷し、あきる野市の少年(19)が殺人未遂容疑で逮捕された事件について言及した。

 事件は1日午後に発生。立川市のホテルで風俗店店員の女性(31)=相模原市=が、少年とみられる男に胸や腹など約70カ所を刺されて死亡した。女性からの連絡で駆け付けた同店の男性(25)も腹部を刺され意識不明の重体となり、捜査本部が男性への殺人未遂容疑で少年を逮捕した。

 橋下氏は、今回の事件を受け、18、19歳の実名報道について「これから有権者として国民の一員になるんだし、そこで権利をしっかり守っていってあげるってことが責任を負わす裏腹の関係ですから、そこもしっかりやらないといけない。子ども扱いするんじゃなくて権利も認める。その代わり責任も負わせる」と指摘し、「だからフジテレビでは報道機関でいろんな議論があるとは思うけど、僕はぜひ実名報道の方に軸足を置いてしっかり報道して頂きたいなと思います」と自身の考えを述べた。

 今回の事件で逮捕された少年が「人を殺す動画を見て刺激を受け、無理心中を撮影しようと思ったが、女性に断られけんかになった。自分も死ぬつもりだった」と供述しているとされることには、「これが事実だとしたらかなり危険性があるんだけれども、日本の社会ってものは危険性だけでは処罰できない。こういう日本社会でもあるってことを前提に、だからこそやったことに関しては僕はご遺族の感情とかを踏まえた上で厳罰、実名報道というものは18歳以上はきちっとやるべきだと思います」と述べた。

 そして、20歳以上も含め、裁判で有罪が確定する前の逮捕された時点での実名報道を疑問視する意見が出ると、「ひよった感じだけど、僕もそれをずっと言っていた」とし、「起訴した段階ではまだ推定無罪ですから、そこでの実名報道は僕はそこも違うと思うんですよ。これは大人の犯罪についてもそうなんですね。だから確定した罪については僕は実名報道だけれども、この推定無罪の段階ではすべてを実名っていうのは僕もそこはちょっと反対なんですよね。なんか中途半端で1番いいところとっちゃったみたいで申し訳ない」と話した。

続きを表示

2021年6月3日のニュース