ソフトB・甲斐 執念の“離れ業”実った 直後にタイムリー 「絶対にランナーを還そうという気持ちだけ」

[ 2023年5月18日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク10―1楽天 ( 2023年5月17日    山形 )

<楽・ソ>2回、スクイズを外されるも、バットを放り投げてファウルにした甲斐(撮影・村上 大輔)
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 まさに“離れ業”だった。ソフトバンクは2回に川瀬のタイムリーで1点を先制し、なおも1死一、三塁のチャンスで打席には甲斐。楽天バッテリーはカウント1―1からのスクイズを見破ってウエストした。甲斐はバットを放り出しながら何とか当ててファウルで逃れた。これで追い込まれたが、続く4球目のカットボールを捉えて左前へタイムリーを運んだ。

 左手一本でバットを投げファウルにした執念が実った貴重な2点目だった。甲斐は「絶対にランナーを還そうという気持ちだけだった」と振り返った。藤本監督は「当ててくれた。あういうのがあるから(スクイズは)難しい」と甲斐の粘りに感謝しながら話した。

 試合前まで打率・153に低迷していた甲斐は「チームに迷惑をかけているのは間違いない。僕が塁へと出たり、1本出していれば打線としても変わってくる」と責任を感じていた。打撃フォームの修正や若手と一緒に早出練習を行うなど、試行錯誤を繰り返している。安打、打点ともに5試合ぶり。この一打を打撃上昇のきっかけにしたい。

 チームは今季初の2桁10得点で大勝。藤本監督は「(各選手が)しっかり自分の仕事をしてくれた」とナインを称えた。

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