カブス鈴木 日本勢初3打席連続本塁打の舞台裏 ペースを掴めなかった1年目からの変化

[ 2023年5月18日 23:19 ]

3回、2ランを放ち天を指さす鈴木誠也(AP)
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 カブス・鈴木がようやくの大爆発。それには理由もある。本人は「打っても3割」と言いながら、理想が高く常に完璧を追い求める。だから準備も完璧でなければ気が済まない。

 メジャー1年目は何もかもが初体験。ケージ打撃で微調整をするのが日課でありながら、いつ、どのタイミングで練習すればいいのか分からなかったという。早くからスタンバイしても新人選手。年下でもメジャー歴が長い選手が後から来れば譲ってしまうこともあった。ペースが掴めないストレスに日々苦しめられた。

 2年目を迎え環境、チームのしきたり、自らのリズムを把握できるようになった。自分のペースで準備できるようになったことは野球選手にとって最も重要だ。

 「野球は勝たなきゃ意味がない」。敗戦後は不機嫌で近寄りがたい。メジャーで日本選手初の3打席連続本塁打、5打席連続安打もチームは敗戦。“できることはもっとあったはず”と考えるのがこの男。次への糧に変える。(笹田幸嗣通信員)

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