阪神・西勇 “鬼門”突破!4年ぶりバンテリンドームで勝った 7回1失点「梅野の配球が良かった」

[ 2023年5月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―1中日 ( 2023年5月17日    バンテリンD )

<中・神>7回1失点と力投し雄叫びをあげる西勇(撮影・岸 良祐)
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 阪神・西勇が、“鬼門”を突破した。前回3日の対戦(甲子園)で2回6失点を喫した中日打線相手に、7回5安打1失点の力投。愛知県のお隣である三重県出身の右腕は、19年9月13日以来4年ぶりに手にしたバンテリンドームでの白星の喜びを、かみしめた。

 「きょうも地元から友達だったりとか親戚も来ていただいて。なかなか、ここで勝つことができていなかったので、無事、きょう勝ててよかった」

 バンテリンドームでは、この日の試合前時点で10試合登板、防御率2・95ながら、1勝7敗。セ・リーグ本拠地球場別最低の勝率・125と勝ち運に見放されていたが、そこで粘り腰を発揮した。初回から2死一、二塁を背負うも、細川を一ゴロに料理して地に足を着けた。「梅野の配球が良かったし、本当にずっと話し合っていたので。いい結果に結びついてよかった」。味方が先制した直後の4回も2死一、二塁をしのぎ、失点は6回に細川のソロ被弾で失った1点にとどめた。涌井との投げ合いはこれでオリックス時代から5戦4勝無敗。好相性も“鬼門”を上回った。

 開幕からなかなか結果が伴わない今季。それでも昨季までの14年間で通算9度の規定投球回到達を誇る右腕には、多少の不振になど動じない経験がある。「早く降板した2試合はあっさり、自分の中で何もすることなく終わった感じがした。わざとボール球を投げるとか、いろんなバリエーションを増やしながら投げていたので、それがよかった」。3回9安打5失点の4月26日巨人戦、2回8安打6失点の今月3日の中日戦と早期降板を余儀なくされた2試合の反省を生かし、4月18日広島戦以来の今季2勝目へとつなげた。

 「チームが勝てればいいので、自分の勝ちとかは別に…。(白星が)付く、付かないは置いといて、ちゃんと仕事ができた安どはあります」

 チームとともに右肩上がりの曲線を描くべく、視線は次戦へと向けられていた。

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