パドレス・ダルビッシュ 今季3勝目ならず 6回途中4失点降板、メジャー通算98勝もお預け

[ 2023年5月18日 06:52 ]

インターリーグ   パドレスーロイヤルズ ( 2023年5月17日    サンディエゴ )

ロイヤルズ戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が17日(日本時間18日)、本拠地・サンディエゴでのロイヤルズ戦に先発。今季3勝目の権利を手にすることはできず、5回1/3を4失点でマウンドを降りた。

 立ち上がりは完ぺきだった。初回をわずか11球で3者凡退。3回には7番・マッシーをスプリットで、続くイートンをカーブでともに空振り三振。さらに9番・ブラッドリーを95・2マイル(約153・2キロ)直球で見逃し三振に取り、3者連続三振。この回までわずか32球と最高のペースだった。

 しかし4回に事態は暗転する。先頭打者の不運な内野安打を起点に先制点を失うと、味方が同点に追いついた直後の6回無死二塁からパスクアンティノに痛恨の右越え2ランを被弾。勝ち越しを許すと1死から連続二塁打を浴びて、さらに1失点。持ち味の安定感を示すことはできず、回の途中でマウンドを去った。

 前回登板となった11日(同12日)のツインズ戦では6回4安打2失点と好投。勝利投手の権利を手にしてマウンドを降りた。しかしリリーフ陣が相手打線につかまり、チームは逆転負け。今季3勝目と同時に、日米通算191勝、メジャー通算98勝目は消えた。それでも白星こそつかなかったが、2試合連続のクオリティスタート(QS=6回以上、自責点3以下)を記録するなど状態の良さを見せたが、継続することはできなかった。

 前回登板では6回開始前に右前腕を振るしぐさをみせ、メルビン監督が「少し張りがあるかもしれない。7回まで投げさせるつもりはなかった」と投球数80での、大事を取っての交代を決断した。ダルビッシュ本人は「全く問題はない。監督があまり無理してほしくないという感じだった」と淡々と話し、次回先発は「大丈夫」と断言していたが、不安材料は残したままの降板となった。

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