日大の大黒柱・市川祐が3勝目 中大のドラ1候補・西舘に投げ勝つ 「9回までゼロでいこうと」

[ 2023年5月18日 13:02 ]

東都大学野球春季リーグ   日大3―0中大 ( 2023年5月18日    神宮 )

<中大・日大>完封勝利した日大・市川(撮影・西尾 大助) 
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 日大が勝ち点1で並中大を3―0で下し、今季3勝目を挙げた。先発した最速152キロ右腕・市川祐投手(年)は4安打8三振でリーグ戦初の完封勝利で3勝目。112球の熱投で今秋ドラフト1位候補に挙がる中大・西舘に投げ勝った。

 
 「相手の西舘投手は良い投手なので多く点数を取れないと思っていました。最初に先制してもらった1点を何とか9回までゼロでいこうと思っていました。ストライク先行で投げられた。落ちる球で三振を取ることもできた。まとまりのある投球ができたと思います」

 関東第一(東京)時代からプロ注目の右腕が躍動した。最速147キロの直球、130キロ台で鋭く変化するスプリット、カットボールをコーナーに投げ分けて無四球で投げきる快投だ。セットポジションからゆっくりと足を上げる変則フォーム。相手先発・西舘は始動からリリースまで1秒を切るクイックで投げ込むが、市川は約3秒5と対照的なスタイル。「バッターがタイミングを取りづらいのでそこを意識しています」と胸を張った。

 戦国東都は2位の亜大から6位の駒大まで勝ち点差1の大混戦。チームの全勝利を稼いでいる男は「優勝はなくなってしまったんですけど、ここから中央大、駒大戦が残っているので全勝を目指して頑張りたいと思います」と意気込んだ。(柳内 遼平)

 ◇市川 祐(いちかわ・たすく)2003年(平15)8月23日生まれ、東京都新宿区出身の19歳。四谷小4年から四谷フェニックスで野球を始める。新宿四谷中では新宿リトルシニアでプレー。関東第一ではベンチ入りした1年夏に甲子園出場。1メートル84、84キロ。右投げ右打ち。

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