日本ハム・上沢 5年ぶり完封!新球チェンジアップ生きリーグトップタイ4勝目

[ 2023年5月18日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3-0西武 ( 2023年5月17日    エスコンF )

<日・西>力投する上沢(撮影・高橋 茂夫)
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 お立ち台で、日本ハム・上沢の笑みがはじけた。9回120球を投げ、散発4安打無失点。18年6月26日のソフトバンク戦以来、自身5年ぶりの完封でチームを5位に押し上げた。

 「苦しい時期が続いていたので。今日は本当にうれしいです」
 アクシデントも乗り越えた。この日最速148キロを主体に、スライダーを織り交ぜて6回まで2安打。7回1死走者なしからマキノンの打球が右臀部(でんぶ)に直撃も、再びマウンドへ戻り愛斗を遊ゴロ併殺で切り抜けた。前回4月15日の対戦で自己ワースト9失点した西武に三塁を踏ませず。新庄監督も「別人になると言ったでしょう。5月から6月19日くらいまで」と冗談交じりに称えた。

 新たな決め球も解禁した。7回4失点で今季2敗目を喫した前回6日の楽天戦は、2ストライクからの決め球に直球とカーブ、フォーク、カットボールを用いた。配球を見直す中で「データの良いボールを多投しよう」と、決め球にチェンジアップを追加。2ストライク時に全体の29・7%を占めた“新球”が生き、リーグトップタイの4勝目を挙げた。

 今オフでのメジャー挑戦を表明し、オフは動作解析のため単身渡米。大幅なフォーム改造へ着手した中、思うような成果が出ず「オフに取り組んだことが結果に表れないのは苦しい」と、弱音を吐いたこともあった。中10日の調整期間も経て、試行錯誤の末に本来の投球を取り戻した。

 13日から着用する新庄監督デザインのド派手ユニホームで2勝2敗。「5年ぶりの完封で縁起が良いので、僕はまた着たい」。新戦闘服をまとうチームにオーラが出てきた。(清藤 駿太)

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