ヤクルト杉村コーチ　「長いことコーチができるのも中西さんのおかげ」

中西太氏
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　ヤクルト・杉村繁打撃コーチ（65）が18日、他界した元西武の中西太さんを悼んだ。

　83、84年にヤクルトでコーチと選手の関係だった杉村コーチは「本当にお世話になった。今のヤクルトの練習の仕方は中西さんに教わったことを何十年やっている。“下半身で強い打球を打つ”。ツイスト打法もそうだけれど、とにかく強い打球を打てと」と懐古。「一番中西さんが素晴らしいのは、選手を乗せるがうまい。きつい練習なんだけれど、楽しくできる」と8球団を渡り歩いた同氏の名コーチたる理由を明かした。

　高卒2年目で36本塁打するなど選手としても活躍した中西さん。高知高時代に1メートル70と小柄ながらスラッガーとして活躍し「中西2世」と呼ばれてプロ入りした杉村コーチは「あんな数字は超えられない。コーチなら超えられるかなと思ったけれど、とんでもないコーチ。足元にも及ばなかった」と若松勉氏らを育てた手腕に脱帽。中西さんの教えをもとに青木や昨年引退した内川聖一氏を育てた名伯楽は「長いことコーチができるのも中西さんのおかげ」と感謝した。