金光大阪が大阪桐蔭に大金星!「よく泣く子」最速138キロ左腕・キャリーが1失点完投で春初制覇

[ 2023年5月18日 20:53 ]

高校野球大阪府春季大会決勝   金光大阪2―1大阪桐蔭 ( 2023年5月18日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<金光大阪・大阪桐蔭>最後の打者を空振り三振に仕留め、ガッツポーズで雄たけびを上げる金光大阪・キャリー(撮影・北條 貴史)
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 18日に大阪大会の決勝が行われ、金光大阪が初優勝を飾った。大阪桐蔭が20年秋から続けていた府大会の連勝を「56」で止めて、8季連続の優勝を阻止した。

 絶対王者を止めたのは、金光大阪の最速138キロ左腕・キャリーパトリック波也斗(3年)だった。9安打を許し、初回から4イニング連続で得点圏に走者を背負いながら、130球、1失点完投勝利。「スプリットを使いながらゴロを打たせようと思った。味方がよく守ってくれたので1点に抑えられました」とうなずいた。

 何度も訪れるピンチを切り抜けるたびに吠えた。「弱気で中途半端に攻めると打たれる。しっかり腕を振ろうと思っていた」。少年野球の頃から野球を教えてくれた米国出身の父・ショーンさんからは「強気でいなさい。弱気な一面を見せてはだめだ」と教えられた。高校進学後は、厳しい練習に何度も涙を流しながら、精神面のたくましさが増した。

 横井一裕監督は「よく泣く子だったけど、その弱さを自分なりに反省して気持ちが強くなっていった」と振り返った。

 ◇キャリーパトリック波也斗(きゃりーぱとりっくはやと)2005年(平17)9月15日生まれ、兵庫県尼崎市出身の17歳。小学3年に武庫之荘ボーイズで野球を始める。中学は宝塚ボーイズに所属し、2年から投手に本格転向。金光大阪では、2年春の選抜に背番号10で出場して8強。2年秋から背番号1を背負う。50メートル走5秒8。1メートル78、81キロ。左投げ左打ち。

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