死去の中西太さん 「怪童」圧倒的な飛距離でファンから人気 西鉄で兼任監督、99年には野球殿堂入り

[ 2023年5月18日 13:19 ]

西鉄ライオンズ黄金時代を支えた両雄、笑顔で肩を組む若き日の鉄腕・稲尾(左)と怪童・中西
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 プロ野球西鉄(現西武)の強打者として黄金期を支え、選手兼任で監督も務めた中西太(なかにし・ふとし)さんが11日に都内の自宅で心不全のため死去していたことが18日、分かった。90歳。高松市出身。

 中西さんは甲子園大会にも出場した香川・高松一時代から豪打で「怪童」と呼ばれ、1952年に西鉄入りして新人王を獲得。稲尾和久、豊田泰光らと西鉄黄金期を築き、56年から3年連続の日本一を支えた。圧倒的な飛距離を誇ってファンから人気を集め、53年に36本塁打、86打点で2冠王。本塁打王は4年連続を含む5度、首位打者2度、打点王3度獲得した。

 62年に監督兼任となり、63年にリーグ優勝を果たすなど、現役を引退する69年まで西鉄で指揮を執った。日本ハム、阪神でも監督を務め、近鉄などでコーチを歴任。99年に野球殿堂入りを果たした。

 選手としての通算成績は出場1388試合で1262安打、244本塁打、785打点、打率3割7厘。監督では代行を含めて通算748勝811敗81分けだった。

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