広島・新井監督 次も栗林か、に「もちろん」即答「最近では一番良かった。クローザーの厳しいところ」

[ 2023年4月29日 22:57 ]

セ・リーグ   広島3-4巨人 ( 2023年4月29日    東京D )

初回、広島ベンチの新井監督 (撮影・西川祐介)
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 広島・栗林良吏投手(26)が29日の巨人戦でプロ3年目で初の逆転サヨナラ被弾に沈んだ。1点差の9回を任され、2死から岡本和に四球を与えた直後、中田翔に初球フォークを左翼席へ打ち込まれた。

 「フォアボールの後の初球だったので、ボールでも良かったところ。(ストライク)ゾーンに残ってしまった。(岡本)和真で切りたかった。アウトになったらベストだったけど、結果的にフォアボールを出したのが反省だし、次の1球も、もっと上手に…というか。フォアボールの後は初球はずっと大事だと言われているので、しっかり投げきれなかった。自分の実力不足だと思う」

 先頭の秋広は3球で追い込み、ファウルで粘られながら8球目のフォークで空振り三振。2人目の代打・丸は4球目のフォークで連続の空振り三振に退けた。あと1死。岡本和にはカウント3―1のボール先行からフルカウントに戻し、フォーク2球をファウルで粘られ、最後はカットボールが外角にわずかに外れた。直後に痛恨の被弾だった。計21球のうちフォークは14球。最後に痛打された。

 「秋広君と丸さんのところはイメージ通りのフォークで、本当に自信を持って腕を振って空振りを取れた。フォークだけでなく、真っすぐでもファウルを取れた。いままでよりも良かったと思った。右打者の岡本(和)や中田(翔)さんからはフォークで空振りを取れないところが、やはり課題なのかな。右打者でも同じ落ち方というか、工夫をやっていかないといけない」

 セーブ機会での失敗は18日の阪神戦以来、今季2度目。同点登板からの黒星を含めて早くも4敗が付いた。

 「本当に何とかやり返したい。毎回毎回チームに迷惑をかけている。しっかり抑えていれば勝てる試合もたくさんあった。本当に申し訳ない。悔しい」

 2連敗で8日以来の借金を抱えた新井監督は「クローザーの難しいところであり、厳しいところ。真っすぐにしてもフォークにしても最近では一番良かったと思う。それが結果につながらないのがクローザーの厳しいところだと思う」とかばい、引き続き抑えを任せる方針を「もちろん」と強調した。

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