アニメ好きのエンゼルス守護神エステベスはフィギュア収集家 大谷から“お勧めアニメ”聞く

[ 2023年4月29日 08:00 ]

鬼滅の刃のTシャツで球場入りした右腕エステベス(撮影・柳原 直之)
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 エンゼルスに今季加入した守護神エステベスは熱狂的アニメファンだ。本拠地の自身のロッカーには「ドラゴンボールZ」のブロリー、ベジータ、孫悟飯、「ナルト」のうちはイタチなど複数の人気キャラクターを飾るほどだ。

 メジャーリーガーの中でも大柄な1メートル98、125キロの右腕に「ブロリーと体格が似ている」と語りかけると「ブロリーは僕より強いけどね」と大笑いしていた。ドミニカ共和国出身で幼少期から日本のアニメを見て育ったという。好きなアニメに、キャプテン翼、聖闘士星矢、ドラえもん、ナルト、ワンパンマン、ドラゴンボール、ワンピース、鬼滅の刃、進撃の巨人、呪術廻戦などを挙げ「僕だけではなくて、母国では多くの人が見ているよ」と教えてくれた。

 冒頭の通り、エステベスはアニメキャラクターのフィギュア収集家でもある。「ドラゴンボールなら全キャラクターが揃っているかもしれない。ワンピースであれば、サンジ、ゾロ、トラファルガー・ロー、シャンクス、ゴールド・D・ロジャー、(主人公の)ルフィは新しいモデルを待っているところだよ」。本拠地の自身のロッカーに置く数体ははその中でもお気に入りなのだという。

 もちろん同じくアニメ好きの大谷とは話が合い、お勧めのアニメを教えてもらっている。「ワールドトリガー、ブラッククローバー、マッシュルを教えてもらったよ。どれも面白くて好きになった。例えば、マッシュルは魔法の世界で魔法を使えない超人的な肉体を持つ男の話なんだけど、とてもファニーだ」。大谷が最も好きなアニメ、漫画もきっちり押さえている。「スラムダンクも教えてもらって、今、漫画を読み始めているところだ」と語った。

 4月25日の本拠地アスレチックス戦では「鬼滅の刃」の炭治郎と禰豆子が描かれたTシャツで球場入り。試合では今季4セーブ目を挙げ、たくさんのフィギュアが置かれた自身のロッカーの前でテレビインタビューを受けている姿が何とも微笑ましかった。

 好きなアニメで心身ともにリラックスすることで、“本業”の野球も乗りに乗っている。4月28日(日本時間29日)試合前時点で12試合に投げ0勝1敗、5セーブ、防御率1・42。エンゼルス救援陣で今、最も安定感があり、3登板連続でセーブを挙げている。

 「誰もが望んでいることだけど、今季はたくさん勝利してプレーオフに進出したいね。私たちは本当に良いチームだ。Let’s go for it!(頑張ろう!)」

 友情、努力、勝利――。日本のアニメ(少年漫画)で学んだ3大要素を胸に、エステベスは今日も右腕を振る。(記者コラム・柳原 直之)

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