巨人・坂本 2発&179度目猛打賞 東京ドームで374日ぶり本塁打「最高の結果になって良かった」

[ 2023年4月29日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5ー4広島 ( 2023年4月28日    東京D )

<巨・広>8回、ソロ本塁打の坂本(右)は横川(左端)らナインとハイタッチ(撮影・西川祐介)
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 これが巨人の大黒柱の姿だ。坂本が0―2の4回2死一、三塁から逆転の左越え2号3ラン。8回1死走者なしではダメ押しの3号ソロと勝利に導く2発に「最高の結果になって良かった」とうなずいた。

 昨年4月19日の広島戦以来、374日ぶりとなる本拠地・東京ドームでの一発。戻ってきた大歓声を一身に受けた。1試合2発は昨年7月3日の広島戦以来で、今季初の3安打猛打賞。通算179度目となり福本豊、松井稼頭央を抜き歴代単独5位に浮上した。

 復調の兆しだ。1本目は132キロチェンジアップ、2本目は144キロ直球を、共に投手寄りのポイントで捉えた。らしい打撃に「良いポイントで打てた」と手応え。試合前で打率は・153と不振が続く中、この日も亀井打撃コーチと話しながら調整。「いろいろ付き合ってもらいながらやっている。良い感じで打てたので、良いきっかけに」と言った。

 重心を高くした構えや、トップを小刻みに揺らしタイミングを取るなど、打撃フォームの微調整を重ねてきた。それでも、変わらないものもある。高橋由伸モデルを改良したSSK社のバット。長さ84センチなど、形状は変えず「そこは変えようとは思わなかったですね。そこじゃないですからね」。相棒のせいには決してしなかった。

 猛打賞の記録には「正直過去は過去。あと何本打てるか分からないが日々やっていきたい」と興味を示さず、目の前しか見ていない。前夜の歴史的大敗を払拭する働きに原監督も「このぐらいは打つよ」と信頼は揺るぎない。「2本打ったからといって、本当に継続しないと意味がない。何とか早く巻き返したい」と坂本。これで借金3、チームの浮上はこの男にかかっている。(小野寺 大)
 ≪球団最多は川上哲治≫坂本(巨)が今季初、通算179度目の猛打賞。178度で並んでいた福本豊(阪急)と松井稼頭央(西)を抜いて単独5位となった。球団最多は川上哲治の194度、プロ野球記録は張本勲(ロ)の251度。

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