エスコンF史上初!柳田の3階席超特大弾でソフトBが3連勝 「完璧すぎて本当に久々の感覚」

[ 2023年4月29日 05:03 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6-3日本ハム ( 2023年4月28日    エスコンF )

10回、勝ち越し3ランを放つ柳田(撮影・高橋 茂夫)
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)は28日、日本ハム戦(エスコン)で推定135メートルの特大2号3ランを放って試合を決めた。3―3で迎えた延長10回1死一、二塁、今季開業した同球場では初となる右翼3階席へ飛び込む衝撃の一発となった。10回は3連投となった守護神ロベルト・オスナ投手(28)が抑え、6セーブ目。チームは5連敗から息を吹き返しての3連勝となった。 

 豪快にバットを振り上げ、打球の行方を確認して“確信歩き”した。3―3の延長10回1死一、二塁。柳田が決勝の2号3ランを右翼スタンド3階席に突き刺した。3試合ぶりの一発の余韻を楽しむようにダイヤモンドをゆっくりと一周した。

 「ぶった切るつもりで。どんな球が来てもぶった切ろうと思っていた。完璧すぎて本当に久々の感覚」

 飛距離135メートルの驚愕(きょうがく)の一撃。日本ハムの4番手・池田が投じたスライダーが真ん中付近に入ってきたのを逃さなかった。今年開場したエスコンフィールドで初めての“3階席弾”。打席へ向かう前に長谷川打撃コーチから「ぶった切ってこい!」とハッパをかけられて迷わず振った。打った瞬間の手応えを聞かれると「数年ぶりじゃないですか」と振り返った。

 北の大地は不思議なパワーをくれる。昨年9月20日には日本ハムの前本拠地・札幌ドームでのソフトバンク最後の試合でアーチを放った。さかのぼれば18年4月21日には自身初めてのサイクル安打を達成。新球場に戦いの場が移っても相性の良さは変わらず、「最高です。雰囲気がいいです」と笑みを振りまいた。

 今季は開幕から高い打率、出塁率をマークしたが、1号は開幕から17試合目となる23日のロッテ戦(ZOZOマリン)でようやく出た。そのロッテ戦から4試合で16打数9安打で打率・563、2本塁打8打点の活躍。この日は初回に右前適時打を放つなど、今季最多4安打で3打点をマークし、打率・358と出塁率・500はリーグトップだ。藤本監督は「4安打もしてくれてね。今日はいいことばかりやったね」と喜色満面だった。

 23日のロッテ戦まで5連敗していたチームはこれで3連勝と勢いを取り戻した。打線を引っ張る柳田は「しっかり集中して打席に入れている。それが一番かなと思う」とうなずいた。どんな投手だろうが、どんな球だろうが、一球に集中してぶった切る。(森 寛一)

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2023年4月29日のニュース