西武・中村「これからも、これからは三振しないようにプレーします」前人未到の2000三振到達に淡々

[ 2023年4月29日 17:59 ]

パ・リーグ   西武2―8楽天 ( 2023年4月29日    ベルーナD )

<西・楽>4回、空振り三振に倒れる中村(撮影・尾崎 有希)
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 西武の中村剛也内野手(39)は29日、楽天戦(ベルーナドーム)に「4番・DH」で先発出場し、4回に通算2000三振を記録。その次の打席となる5回の第3打席で、2戦連発となる6号2ランを放った。試合は高橋光成投手(26)が4回5失点(自責3)など投手陣が3発を浴びるなど8失点で楽天に完敗した。

 中村は前人未到のプロ野球史上初となる2000三振を記録し、そしてチーム唯一の打点となる通算460号、今季6号2ランを放ったゲームを振り返り「そうですね。これからも、これからは三振しないようにプレーします」と淡々と語った。

 2戦連発となる本塁打には「そうっすね。ポールに当たってくれって思ってました。まあ、あの当たり方だと切れないっすね」。内角球をうまく引き付けて左翼ポールに当てた技ありの一撃。「悪くはないし、じゃいいかっていわれたらそうでもないし、普通が一番ですね~。はい」と話し、引き揚げた。

 第1打席は四球。4回に迎えた第2打席で相手先発右腕・藤平が1ボール2ストライクから投じたワンバウンドのフォークボールにバットが空を切った。この空振り三振でプロ野球史上初となる通算2000三振に到達した。

 先発の高橋光が4回までに5失点と重いムードを吹き飛ばしたのは中村だった。0―5の5回、1番・愛斗からの好打順。愛斗が二ゴロ、鈴木将が四球、外崎が遊ゴロもワイルドピッチの間に鈴木将が三塁に進み2死三塁で打席に立った中村は、藤平がフルカウントからの7球目に投じた内角高めの148キロ直球を捉えると、打球は左翼ポールに直撃する反撃の6号2ランとなった。打球の行方を打席でじっくり見届けた中村は、本塁打を確認すると悠然とダイヤモンドを1周。プロ野球史上初となる2000三振後の通算460号、稀代のアーチストがさすがの一振りを見せた。

 中村は昨年7月6日のオリックス戦(京セラD)で通算1956個目の三振を記録し、球団OBの清原和博を抜いてプロ野球歴代単独最多となった。歴代2位は清原の1955個、3位は1838個の谷繁元信。中村に次ぐ現役選手では巨人の松田宣浩が1519個(28日現在)で13位となっている。

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