牛島和彦氏 ロッテ・朗希“風のない球場”では配球に工夫が必要

[ 2023年4月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4-3オリックス ( 2023年4月28日    京セラD )

<オ・ロ>3回、力投する佐々木朗(撮影・平嶋 理子)
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 【牛島和彦氏 視点】佐々木朗は立ち上がり戸惑ったのではないか。いつもと同じように直球から入っていったら宗に初球をカーンと右中間に運ばれ、2死から森に落ちの悪いフォークを打たれた。

 今季、3度の先発は全てZOZOマリン。強い風が吹くと直球は伸びるし、フォークは驚くほど落ちる。それが分かっているから序盤は直球とフォークで押していた。だがこの試合は風の影響を受けない京セラドーム。過去3度の先発と同じような配球で入ったが、直球と甘いフォークを狙われていた。打者からみればZOZOマリンのように想定以上の変化をすることはないので、思い切って絞っていける。先に点を取られて焦った佐々木朗は明らかに力んでいた。

 165キロを記録したが、力が入っているせいか、同じ直球でも150キロ台前半も記録するなど全体的にばらけていた。佐々木朗自身は納得していないと思う。今後ZOZOマリン以外の球場では、立ち上がりからスライダーを織り込むなど的を絞らせないような工夫が必要になる。(スポニチ本紙評論家)

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