「大学に行ってたらもう4年生」 阪神・井上にハッパ掛けた恩師の言葉 面倒見の良い先輩が安心材料

[ 2023年4月29日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神4-0ヤクルト ( 2023年4月28日    神宮 )

2019年の第101回全国高校野球選手権大会で、履正社・岡田監督(左)と握手を交わす井上(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 阪神・井上広大(こうた)外野手(21)が28日のヤクルト戦で高卒4年目で初の決勝打を放った。初回2死満塁から初球を左前へ先制打。今春WBCで世界一に輝いた侍ジャパンの一員だった高橋との初対戦で積極果敢なスイングが光った。プロ初の猛打賞だった前夜の巨人戦に続く殊勲打。大勝翌日で初回の好機を生かし、2連勝を呼び込んだ。

 試合後、履正社時代の恩師でもある岡田龍生監督(現・東洋大姫路監督)が、本紙の取材に応じた。以下、岡田監督と一問一答。

 ――井上が初の決勝打。
 「初球から振るところに積極性を感じた。打撃でもこの4年間、彼は試行錯誤してきたと思うが、以前のような、突っ立った感じがなくなり、どっしり感が出てきた。それが結果につながっている」

 ――会う機会は?
 「年末に坂本と2人で姫路に来て以来かな。“大学に行ってたらもう4年生。上がって、すぐに落ちるようじゃダメだ。自分の地位を固めないと”とハッパをかけた。今年は期するものがあるはず」

 ――いいアピールが続いている。
 「このチャンスを自分でモノにしてほしい。ハードな勝負が続くが、しっかりケアをして、自信と経験を積んで、チームに貢献してほしい」

 ――坂本との履正社コンビの活躍も続く。
 「面倒見のいい坂本がいるから安心している。井上も何でも話せると思うし、坂本は常に客観的に物事を見ることができる。阪神のスタメンに2人そろって名前を連ねる形を続けてほしい」

続きを表示

2023年4月29日のニュース