巨人 中田が9回劇的サヨナラ2ラン!「見とけよ!」プロ1号の弟子・秋広とうれしい“師弟”初アベック弾

[ 2023年4月29日 21:43 ]

セ・リーグ   巨人4―3広島 ( 2023年4月29日    東京D )

<巨・広>9回、サヨナラ本塁打の中田翔は打った瞬間、ベンチに向かって勝利の雄叫び (撮影・西川 祐介)
Photo By スポニチ

 巨人は2―3の9回に中田翔内野手(34)がサヨナラ2ランを放ち劇的な連勝を飾った。

 劇的な一発にどよめきが収まらない東京ドームでのお立ち台でプロ初本塁打を放った秋広がまず「翔さんが、(9回)の打席に入る前に“見とけよ!”と言って本当にホームランを打ったんで凄いです」と驚きの事実を明かすと、再び東京ドーム内がどよめいた。その後にお立ち台に立った中田は、ともに自主トレを行い成長を見守ってきた秋広のプロ1号を称えつつ「見とけよ、と言ってたんで」と偉大な先輩の貫禄を見せつけた。

 初回先頭のオコエが右前打で出塁すると、前日に東京D初スタメンを果たした2番・秋広は二ゴロ、3番・ブリンソンは三ゴロに倒れ2死二塁で打席に立った4番・岡本和。相手先発は通算対戦成績5打数で2発の本塁打を放っている好相性のコルニエル。2球目の内角低めのカットボールを完璧に捉えると、打球は左翼線を痛烈に破り、二塁からオコエが悠々と先制のホームを踏んだ。通算499打点目を叩き出し、二塁ベース上で右拳を軽く突き上げた。

 先発のグリフィンは、初回こそ死球を出しながらも3者凡退に抑えたが、2回に上本、3回にはデビッドソンに適時打を許し逆転された。結局、粘りの投球を見せたが4回1/3を83球3四死球2失点で降板。ハーラートップとなる4勝目はならなかった。4回1死一、二塁の場面でマウンドに上がった2番手・鍵谷は6番・デビッドソンを空振り三振、7番・坂倉を三飛に仕留めピンチを切り抜けた。

 1―2の5回には先頭のオコエがこの日2本目の安打となる中前打、続く秋広が四球を選び無死一、二塁と大きなチャンスをつくったが、ブリンソン、岡本和が連続三振、5番・中田は真ん中の甘いコースに入って来たスライダーをミスショットし中飛に終わった。中田はバットを叩きつけるようなしぐさで悔しさをあらわにした。

 7回には3番手・高梨が無死満塁のピンチを招き、デビッドソンの二ゴロ併殺の間に2点差に広がる1点を失った。しかしその裏、「2番・左翼」で前日に続きスタメン出場した秋広が、相手2番手・松本の初球カーブを完璧に捉え、右中間席に待望のプロ1号ソロを叩きこんだ。20歳の一発で再び1点差に詰め寄り迎えた9回。2死から岡本和が粘って四球を選んだ後、中田が守護神・栗林の初球フォークを完璧に捉え打球は美しい孤を描き左翼席中段に飛び込んだ。打った瞬間、雄叫びを上げた。劇的な中田の6号2ランで連勝を決めた。

 ▼岡本和 先制のチャンスだったので根性100%でいきました。ランナー還せて良かったです。

 ▼秋広 打ったのはカーブです。素直に打ててとてもうれしいです。次の打席も打てるように頑張ります

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月29日のニュース