ロッテ・松川 球団高卒新人初の交流戦タイムリー 捕手としても石川を7回無失点に導く

[ 2022年5月25日 05:30 ]

交流戦   ロッテ7―0広島 ( 2022年5月24日    マツダ )

<広・ロ>5回2死一塁、松川は左中間に適時二塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 いつ以来なのか?ロッテ・松川は「いや、覚えていないです」と即答する。実に44日ぶり。佐々木朗が完全試合を達成した4月10日のオリックス戦で3点二塁打を放って以来の適時打を記録した。

 1点リードの5回2死一塁。床田の11球目のツーシームを左中間への二塁打とした。今季開幕戦で高卒新人捕手として史上3人目の先発マスクをかぶった18歳。「朗希の恋女房」として注目されているが、この日は開幕戦からコンビを組んでいる石川を7回無失点に導き、打撃でも貴重な2点目を叩き出した。

 現在の打率は・159ながら、内容の濃い打席だった。3回の第1打席はツーシームを打って投ゴロ。5回は「同じ球で抑えられないように」と注意した。さらに、DH制がない敵地での交流戦とあって「2アウトだったし、(8番の自分が)後ろにつなげることが大事。次の回が投手で始まるか、1番の高部さんでは全然違う」と粘った末の快音だ。

 交流戦で球団の高卒新人が過去に打席に立ったのは08年唐川だけで、松川の安打&打点はいずれも初めて。球界全体でも高卒新人捕手の適時打は06年の西武・炭谷以来2人目だ。ここまで守備力が評価されてきたが、高校通算43本塁打を誇る打力も武器。初めて訪れ「雰囲気を感じながらやっていた」という広島での一打が、大きなきっかけとなりそうだ。(横市 勇)

 ≪交流戦高卒新人安打は10人≫松川(ロ)が5回の2打席目に適時二塁打。交流戦で、高卒新人の安打は、この日の滝沢(西)も含め10人。同じく打点は16年オコエ(楽=5打点)以来6人目となったが、ロッテの高卒新人では安打、打点ともに初めてだ。また、高卒新人が、交流戦初出場で適時打を放つのは06年5月10日ヤクルト戦の炭谷(西=現楽天)に次ぎ16年ぶり2人目となった。なお、高卒新人捕手の交流戦先発マスクは前記の炭谷(6試合)以来2人目で、開幕戦を任されたのは松川が初。

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