広島“新・1番”野間が孤軍奮闘3安打!「全力でがむしゃらにやるだけ」今季3度目零敗でも光

[ 2022年5月25日 05:30 ]

交流戦   広島0-7ロッテ ( 2022年5月24日    マツダ )

<広・ロ>8回、野間がこの日3本目の安打放つ(撮影・奥 調)
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 プロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」が24日、各地で6試合が行われて開幕した。ロッテと対戦した広島は、今季3度目の零敗で初戦を落とした。打線が5安打と沈黙した中、野間峻祥外野手(29)が3安打を放って孤軍奮闘。2年連続で最下位に沈む交流戦の苦手意識を振り払うためにも、「新・1番」の野間に期待がかかる。

 ナインが苦手な交流戦に一抹の不安を抱えて臨む中で、野間のハツラツさが際立った。「レギュラーでも何でもない。とにかくチームの勝利に貢献できるように一試合一試合、真剣に全力でがむしゃらにやるだけ」。その前向きな姿勢でチームの5安打中3安打を放ち、1番打者としてナインを鼓舞し続けた。

 0―1の初回先頭。2ストライクからの石川のカーブを左前へ落とした。続く菊池涼の犠打で二進。同点にはつながらなかったものの、理想とする攻撃の形はつくった。3回2死無走者ではシンカーを左前へ。0―6の8回1死一塁では、小野の152キロ直球に詰まらされながら右前へ運んだ。1番に起用された直近4試合で3度目のマルチ安打。今季打率は・400となり、1番定着に向けて連日のアピールとなった。

 「打たされないように球種も絞って、ベルト付近の高い球を呼び込んで自分のポイントで打つことを心がけた。(石川は)シンカーが武器。2打席目は、シンカーをうまく打てたかなと思います」

 チームは今季3度目の零敗。今後もパ・リーグの好投手との対戦が続くだけに、次戦以降に生かす零敗としなければならない。1打席目で第1ストライクを見逃したのは野手8人中6人。東出野手総合コーチは「1巡目に受け身になり、大人しく入りすぎた。ミーティングで言った通りの球を狙い、仕掛けていってほしい」と、初見の投手に対しても普段通りの積極性を求めた。

 野間が放った3安打のうち2打席は、2ストライクと追い込まれる前に仕留めたものだった。1番打者として、結果と内容で見本を示した一戦。その試合後には、野間も積極性の大切さを口にした。

 「やっぱり、仕掛けることが大事。スコアラーの話だったりを参考にしながら、しっかり自分の中でイメージを持って打席に入れるようにと思っている。一打席一打席、必死に塁に出ることだけを考えてやるだけです」。初戦から少しばかり漂う交流戦の嫌な雰囲気を、1番打者が振り払おうとしている。(河合 洋介)

 ▼広島・宇草(昇格即日に代打として出場し、0―6の8回1死無走者で四球)出番が来たときにいいものを出せるように準備していた。打ちたいという欲を抑えて投手と勝負できた。なかなか四球が取れていなかったので、うれしいです。

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