トヨタ自動車が初戦突破 6回1失点の2年目右腕・吉野を攻守で「9番遊撃」和田がアシスト

[ 2022年5月25日 19:10 ]

第93回都市対抗野球東海2次予選 第1代表決定トーナメント2回戦   トヨタ自動車3-1西濃運輸 ( 2022年5月25日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム )

<トヨタ自動車・西濃運輸>6回1失点と好投したトヨタ自動車・吉野
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 8年連続24回目の本戦出場を目指すトヨタ自動車が接戦を制し、初戦を突破した。先発のマウンドを任されたのは2年目右腕・吉野光樹。自己最速を1キロ更新する最速150キロの直球を主体に、6回を3安打1失点に封じた。

 「すごく緊張して前日から不安はありましたが、自分がやるべきことをシンプルに考えて、高祖さんのミットめがけて投げました」

 2次予選の初戦先発は初めての経験。今季の公式戦では全て初戦の先発を任されてきたとはいえ、前夜は3度も目が覚め朝食も満足にのどを通らなかったという。それでも試合に入れば、初回をわずか11球で3者凡退。序盤は浮き気味だったフォーク、チェンジアップも3回以降は修正して低めに集めた。

 3―0の6回には1死二、三塁を迎えたが、浮き足立つことはなかった。「いずれピンチが来ることは分かっていたので最少失点で抑えよう、と」。3番・谷恭兵をカットボールでニゴロに封じると、4番・原田大輔もチェンジアップでニゴロ。思惑通り内野ゴロの間の1失点で切り抜け、7回からは渕上佳輝、嘉陽宗一郎とつなぎ逃げ切った。

 「初先発の吉野がすごく頑張って投げてくれていたので1点でも多く取って楽に投げさせてあげたかった」

 そんな吉野を、攻守で勝利をアシストしたのは「9番遊撃」で起用された和田佳大だった。2点優勢の4回2死二塁。カウント2―2からの変化球を中前へ運び、3点目を叩き出した。3回先頭では左前打し、先制のホームイン。2安打1打点1得点で、役割を存分に果たした。

 安定感抜群の守備では好守を連発。5回2死走者なしから中村優太が放った三遊間よりのライナー性の打球も、打者の傾向と配球からポジショニングを割り出した上で難なく処理してみせた。

 藤原航平監督が掲げる守りからリズムをつかんでの1勝。予選突破へ、幸先良いスタートとなった。

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