【大谷翔平の水原一平通訳が語る】守護神の日本好きに感心 「イカちゃん」お気に入り

[ 2022年5月25日 02:30 ]

メジャー通算100号となる今季7号・2ランを放ち、カウボーイハットをかぶってナインに迎えられる大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)はメジャー5年目も投打二刀流で奮闘中。22日に日米通算150号(日48、米102)となる9号ソロを放ち、状態は上がってきた。15日に04年以来18年ぶりの貯金11を記録するなどチームも好調。水原一平通訳(37)が舞台裏を語る「I REPORT」5月編は、大谷とチームメートの交流を紹介する。

 翔平が14日にメジャー通算100号本塁打を達成しました。一塁手のウォルシュは「あと700本ちょっとで王さんの記録(868本塁打)に追いつくね」と祝福してくれました。マーシュ、レンドンさんも加わり「日本人で最多はいくつだろう?松井秀喜さん(175本)だ!」という話題になり、記録更新を期待していました。翔平も普段の本塁打よりうれしそうでした。何よりその試合に勝ったのが一番でしたね。

 守護神のイギー(イグレシアス)が作った「TEAM JAPAN」Tシャツはご覧になられたでしょうか。翔平は「本当に日本好きなんだなあ」と感心していました。イギーはずっとクラブハウスで日本のプロ野球のハイライトを見ています。「一平、このプレー見てよ」とよく言われますし、翔平にもよく「この選手知っている?」と聞いてます。

 同じキューバ出身のモイネロ、柳田(ともにソフトバンク)、山本(オリックス)らが話題に出ます。野村(日本ハム)が先日、顔面に死球を受けましたよね。それもイギーが当たった瞬間の画像を見つけ、「これ見た?」と見せに来て、初めて知ったくらいです。

 最近、翔平と僕は遊撃手のベラスケスにハマっています。守備がうまくて、肩が強い。とにかく凄いです。今まで何点防いだか分かりません。物静かですけど、面白くて、人柄も凄く良いです。あだ名が「スクイッド」(イカ)なので、僕たちは「イカちゃん」って呼んでいます。本人もそう呼ばれるのを気に入っていますね。

 あと、体が筋肉バキバキで彫刻みたいです。「体脂肪率1%か2%」と言っていました。ボクサーみたいな体なので、翔平が「ボクサーになればよかったじゃん」と言った時に、「ボクシングの方が向いていたのかも」と笑っていました。

 遠征先からアナハイムに戻ってきた19日のオフはマーシュ、サンディ(サンドバル)と焼き肉に行きました。翔平は焼き肉が大好きなんですが、このオフに日本でも行けていなかったので、外食含めかなり久々でした。2人は初の「ジャパニーズバーベキュー」だったらしく「めちゃくちゃおいしい」と喜んでいましたね。「箸の使い方」などの話題で盛り上がりました。

 チームで新型コロナウイルス感染者が複数人出たこともあり、僕はベンチでマスクして予防しています。チームの雰囲気はこの5年で断トツにいいです。翔平を全力でサポートして、チームに貢献したいと思います。(エンゼルス通訳)

▽「TEAM JAPAN」Tシャツ イグレシアスが今月上旬、この文字がプリントされたTシャツをチームメート全員にプレゼントした。練習では多くの選手が着用。13年のWBCでキューバ代表として来日経験もある親日家のクローザーは「僕が考えて翔平のために作ったんだ」とうれしそうに話していた。

 ◇水原 一平(みずはら・いっぺい)1984年(昭59)12月31日生まれ、北海道苫小牧市出身の37歳。91年から米ロサンゼルスに移住。大学卒業後、岡島秀樹(レッドソックスなど)の通訳を経て、13~17年まで日本ハムの通訳。18年から大谷の通訳としてエンゼルスに所属。

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