ダル QS止まって3敗目…「もっといいピッチングの仕方があるはず」26日“再ヤング”アピール

[ 2020年9月22日 02:30 ]

インターリーグ   カブス0―4ツインズ ( 2020年9月20日    シカゴ )

<カブス・ツインズ>7回途中、降板するダルビッシュ(AP)
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 痛い1敗だ。カブスのダルビッシュ有投手(34)が20日(日本時間21日)、ツインズ戦で6回0/3を9安打4失点。打線の援護がなく今季3敗目(7勝)を喫した。大リーグ公式サイトで僅差の1位に予想されていたサイ・ヤング賞争いで抜け出すことはできなかった。次回がレギュラーシーズン最終登板。日本人投手初の快挙へ、最後まで予断を許さない状況が続く。

 試合後、ダルビッシュは米メディアに英語で心情を吐露した。最近3登板で味方の援護は計3点。不運も続いているが、自らに勝てない原因を求めた。

 「自分の仕事は勝つこと。3試合、それができていない。何か違うことをやらないと」

 初回、2回に失点。7回無死二塁で2ランを浴び降板した。前回と同じ被安打9は4失点とともに今季ワーストだ。うち8安打は得意のカットボール、スライダー系と、相手に狙われている状況もあり「もっといいピッチングの仕方があるはず」と反省。今季リーグ最長の連続試合クオリティースタート(6回以上、自責3点以下)は9で止まった。

 8月中旬から1点台を守ってきた防御率は7位の2・22と後退した。白熱するサイ・ヤング賞争いから抜け出せず、全米中継したスポーツ専門局ESPNのバスター・オルニー記者は「17番ホールでダブルボギーを叩いてしまったようなもの」と表現した。

 一方で、ツインズの前田に教わったチェンジアップに右腕は「これから先、凄く大きな球になると思う」と手応えを口にした。レギュラーシーズン最終登板となる次回は25日(日本時間26日)のホワイトソックス戦の予定。ア・リーグ屈指の強力打線を抑え、最終アピールにつなげる。(奥田秀樹通信員)

 《デグロムらがライバル》◯…ダルビッシュはメッツのデグロム、レッズのバウアーらとナ・リーグのサイ・ヤング賞を争う。過去2年連続受賞のデグロムは21日(日本時間22日午前8時10分開始)のレイズ戦含め、残り2試合に登板予定。3人以外にも候補が浮上しており、ブレーブスの左腕フリードは7勝0敗に加え、1本も本塁打を許していない。

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