ロッテ V本気!沢村から14日、締め切り10日前に元中日のチェン獲得 井口監督「先発で」

[ 2020年9月22日 05:30 ]

ロッテへの入団が決まったチェン 
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 首位ソフトバンクと1・5ゲーム差の2位につけるロッテは21日、元中日でメジャー通算59勝のチェン・ウェイン投手(35)の獲得を発表した。年俸3000万円で背番号「58」。19日に来日しており、新型コロナウイルス感染拡大防止のために2週間の隔離期間を経て10月上旬にチームに合流する。昨年オフから積極的に補強を繰り返しているチームが、逆転Vへの戦力を整えた。 

 巨人からセットアッパーの沢村を獲得してからわずか14日後。ロッテが再び電撃的な補強に成功した。日米通算95勝を誇る左腕チェン・ウェインの獲得。井口監督は「先発でと考えています。最後の苦しい時にローテーションに入ってもらえると、これほど頼もしいことはない。優勝を引き寄せてくれる存在だと思っています」と期待した。

 残りは40試合。1・5ゲーム差で追う首位ソフトバンクを逆転するための補強だ。現在の先発は石川、美馬、小島、岩下、二木らが担うが、開幕からローテーションを守る左腕は小島だけ。そこで中日時代の09年に最優秀防御率を獲得するなど実績抜群の左腕に白羽の矢を立てた。

 緊急補強ではない。実は水面下で調査を続けていた。井口監督は「ずっと映像でチェックしていた」と明かす。今季の米球界はコロナ禍でマイナーが中止となり、マリナーズとマイナー契約を交わしていた左腕は、オープン戦の2試合に登板したのみ。6月に自由契約となり、球団は獲得の可能性を探って調査を本格化した。指揮官が「切れのある変化球に直球は伸びがある」と語るように評価は変わらず、獲得に動いた。

 補強に消極的だった昔の球団体質は消えた。昨オフはFAで美馬と福田秀を獲得。3月に鳥谷を補強するとフローレス、和田らを育成から支配下に昇格させた。今月7日には沢村のトレードにも成功。松本尚樹球団本部長と井口監督、今岡2軍監督の連携が円滑であることに加え、ロッテ本社で幹部だった河合克美オーナー代行が、昨年12月から球団社長を兼務していることも大きい。これにより本社と球団の素早い意思疎通が可能となり、外国人やトレードなど時間との勝負になる補強にも好影響が出ている。

 今季はコロナ禍で開幕が3月20日から6月19日にずれ込み、補強期限も従来の7月末から9月末に延びた。今月上旬に松本本部長は「チーム全体では左投手が不足しているかな」とこぼしていたが、見事に駆け込みでの補強に成功した。目指すは05年以来15年ぶりの頂点。正真正銘のラストピースが加わった。(横市 勇)

 ◆陳 偉殷(チェン・ウェイン)1985年7月21日生まれ、台湾出身の35歳。台湾・高苑高から国立体育学院を経て04年に中日入り。アテネ五輪台湾代表。11年まで中日に在籍し127試合で36勝30敗1セーブ、防御率2.59。12年にオリオールズ入りし19年までメジャー通算219試合で59勝51敗、防御率4.18。今季はマリナーズとマイナー契約も6月に契約解除。1メートル83、90キロ。左投げ右打ち。

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