広島 9月5度目の2桁失点で屈辱借金10…巨人に主力を早々“温存”される

[ 2020年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―10巨人 ( 2020年9月21日    東京D )

<巨・広>2回、松原(左)に右越えの同点ソロ本塁打浴びる九里(撮影・木村 揚輔)
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 広島は21日の巨人戦に3―10で敗れ、再び今季最多タイの2桁借金10を抱えた。目標に向かって突き進むチームと、そうでないチームの差が残酷なまでに表れた。中盤からレギュラー陣を下げ、控え組の調整にシフトした巨人ベンチ。それでも今季9度目の2桁10点を失い、屈辱的な大敗で敵のマジック減らしに貢献した。

 「上からしっかり叩けた。先制点につながってよかった」

 先制劇だけは理想的だった。初回、先頭・大盛が左前打で出塁。7試合ぶりに2番で先発した田中広は、カウント1―1からの真ん中高め直球を右翼席へ運び、自画自賛の談話を寄せた。8月19日のDeNA戦以来28試合ぶりの5号2ランだ。

 中5日で先発マウンドに立った九里が、しかし、立ち上がりからピリッとしない。その裏、2死二塁で岡本に甘い初球を中前へ弾き返されると、2回には2死から8番・松原に同点弾を右中間へ運ばれる失投。それでもまだ直後の珍プレーに赤ヘル党は沸いた。

 続く投手・直江は初球を右前へ。安打と思われたが、浅く守っていた鈴木誠がノーバウンドで一塁送球し、アウトにしてみせた。8月28日の阪神戦で大山をアウトにして以来、鈴木誠にとっては今季2度目のライトゴロ。だが、以降はナインから笑顔が消えた。

 悪いなりの投球ができずズルズル失点を重ねる九里。打線も4点劣勢の5回、3四死球をもらった1死満塁の好機で、3番手・鍵谷のスライダーに長野、鈴木誠のバットが相次いで空を切ってしまっては万事休す…だ。

 「広輔が2ランを打っていい雰囲気で先制したのに、すぐに失点してしまってはリズムが生まれない。点の取られ方もよくない。先発が責任を持って試合をつくらないと、チームは乗っていけない」

 佐々岡監督は、九里ら先発陣に奮起を強く求めた。今季ワーストタイの2桁借金10。22日は11連勝中の菅野が巨人の先発として発表された。あっさり白旗を上げるのか、それとも意地を見せるのか。刺身のつまになるのはもうゴメンだ。(江尾 卓也)

 ≪9月のチーム防御率は6・02≫広島は今季9度目の2桁失点。このうち5度が9月に喫したもの。目下9月のチーム防御率は6・02(157回、自責点105)で、今季の月間成績では両リーグワースト。今月はあと8試合あるが、広島が月間防御率6点以上(10試合以上)なら97年7月の6・10(144回2/3、自責点98)以来23年ぶり。詳細成績のわかる52年以降ではほかに77年9月の6・09(173回、自責点117)の過去2度しかない。

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