阪神“新勝利の方程式”や!エドワーズ 94日ぶり登板で勝利呼ぶ零封「すごく楽しかった」

[ 2020年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―3DeNA ( 2020年9月21日    甲子園 )

<神・D>6回、2番手で登板した阪神・エドワーズ (撮影・後藤 大輝)
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 “ビッグジョン”が帰ってきた。1点差に迫った直後の6回。守る阪神のマウンドに上がったのは、この日に出場選手登録されたジョン・エドワーズ。米国のカントリー歌手、ジミー・ディーンの「ビッグ・バッド・ジョン」を背に、6月19日の開幕戦以来の登板を果たした助っ人右腕が、逆転勝ちへの流れをつくった。

 「久しぶりにファンの皆さんの前で投球することができたから、すごく楽しかったよ」

 先頭の佐野を、この日最速となる149キロ速球で二飛。宮崎に中前打を許したが、倉本をスライダーで右飛。柴田はオール直球で一ゴロに仕留め、わずか10球で1回無失点。直後の攻撃でボーアの同点弾を呼んだ。

 7回も一度はマウンドに立ったが、左打者の神里が代打に告げられたところで岩貞と交代。ベンチに戻る際に1メートル96、108キロの右腕に1万1000人を超える虎党から惜しみない拍手が送られた。

 開幕時は岩崎とともに守護神・藤川につなぐ勝利の方程式の一員だったが、右肩のコンディション不良で6月26日に出場選手登録を外れた。以降はガンケルが中継ぎで結果を残したこともあり、外国人枠の関係で2軍暮らし。それでも、腐ることなくウエスタン・リーグでは登板9試合を無失点と結果を出し続け、岩崎、スアレスにつなぐ“新勝利の方程式”入りをうかがう所まで戻ってきた。

 矢野監督も「投げられるようになった喜びもあるだろうしね。まだまだ(試合が)あるし、張り切ってやってもらいたいなと思います」と大きな期待を寄せた。

 ファンが見つめる中で94日ぶりの1軍登板を終え「この感覚が久しぶりだけど、これからも味わえるようにしっかり頑張りたいね」とエドワーズ。まだ41試合残っている。さらなる勝利に貢献し虎党を沸かすのが使命。出遅れた分は、これから取り戻す。(阪井 日向)

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