阪神・ボーア 74日ぶりV撃&同点14号!バックスクリーン弾で100万円ゲット「みんなのおかげ」

[ 2020年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―3DeNA ( 2020年9月21日    甲子園 )

<神・D>6回1死、同点ソロを放ち、雄たけびをあげる阪神・ボーア(撮影・大森 寛明)
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 阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)が21日のDeNA戦で同点弾に決勝打と2打点の活躍で逆転勝ちに貢献し、連敗を2で止めた。6回に14号ソロを放つと8回には勝ち越しの右前適時打。19日に入場制限が緩和されて以降、初めての甲子園で、詰めかけた今季最多1万1384人の虎党を勝利で酔わせた。

 アルプス席にも戻ってきた虎党が大喜びでメガホンを打ち鳴らした。ボーアが決めた。3―3の8回無死二塁、国吉のカットボールを捉えた痛烈なライナーは二塁手・柴田の左を抜け二塁走者・大山が勝ち越しの生還を果たす右前適時打。決勝打は7月9日巨人戦で放った2ラン以来、実に74日ぶり。お立ち台で「今日は本当に楽しかったです。みなさんも楽しめましたか?」と問いかけると、今季最多1万1384人のスタンドから「楽しかったー」と喜びの声が、思わず上がった。

 流れを呼び戻したのもボーアだった。2―3の6回1死から京山の高め直球をバックスクリーンへ運ぶ14号同点ソロ。17日の巨人戦以来4試合ぶり、甲子園では8月26日中日戦以来の一発で、今季新設された「ユニ・チャームバックスクリーンホームラン賞」の100万円も獲得した。

 「1点負けている状態で、なんとか全力を尽くして勝たなきゃいけないという気持ちで臨んだ。みんなのおかげで打てたので何かリクエストがあれば買うよ」

 9月の月間打率・317と好調も、最近は「詰まらされる打席が多かった」といい、福留に助言を求めた。「スイングが大きくなっているとかリズムとか、アドバイスをもらっている」と明かし、ベテランに改めて感謝した。

 ちょうど1年前の19年9月21日。負ければ4位以下が確定する広島戦で北條が決勝弾を放って逆転勝ちし、ここから6連勝でクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした。今季は首位巨人と10・5ゲーム差。CSがなく日本一になるには優勝するしかない。

 本拠・甲子園では32試合を終え21勝9敗2分けで勝率7割を誇り、25試合を残す。ボーアも「ファンからエネルギー、パワーをもらってプレーすることができた」といい、さらなる応援があれば再びゲーム差を詰めることも可能なはずだ。

 インタビュー後、一塁側アルプスに向かいながら「六甲おろし」を少し口ずさんだといい、来るべき時に備えた準備!?を思わせた。この日の勝利が、昨季を超える「ミラクル」への一歩になると信じたい。(長谷川 凡記)

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