ミスター復活 298日ぶり東京D来場、昭和のスターは令和も不滅

[ 2019年4月3日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9―3阪神 ( 2019年4月2日    東京D )

<巨・神>昨年6月以来298日ぶりに東京ドームを訪れた長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督。テラスからファンに手を振る。右は娘の三奈さん(読売巨人軍提供)
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 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(83)が2日、東京ドームを訪れ、本拠地開幕戦となった阪神戦を観戦。昨年7月に胆石で入院後初めて公の場に姿を見せた。同球場で観戦するのは昨年6月8日西武戦以来298日ぶり。新元号が「令和」に決まってから最初の試合で「ミスタープロ野球」と呼ばれた昭和の大スターが復活した姿を披露した。今季初の伝統の一戦も9―3で3連勝を飾り、単独首位に立った。

 太陽のような笑顔がさんさんと輝いた。球春とともに、長嶋氏が帰ってきた。

 「東京ドームに来たのは久しぶりだな。やっぱり球場はいいね。ワクワクするよ」。平成最後の本拠地開幕戦。初回、先頭の吉川尚から丸まで3連打で先制した。「吉川君、坂本君、丸君が、1、2、3で先制してから爆発したね」。昭和、平成の野球界を引っ張ってきた83歳は左手を上げ、喜んだ。

 胆石の治療で昨年7月から12月中旬まで入院してから初めての本格的な外出だった。2月の宮崎キャンプ視察はかなわず、3月25日の「燦燦(さんさん)会」に出席できなかったが「がむしゃらに戦い抜く姿を見たい」とメッセージを送った。弱った足腰を鍛えるため、自宅近くの公園で歩行トレーニングを続けた。目標は試合観戦。2日前に決断し、原監督らは当日に知った。山口寿一オーナーを「奇跡的」と驚かせる回復ぶりだった。

 2日後、4万4032人を驚かせた。本拠地開幕セレモニーの興奮が残る中、バックネット裏バルコニー席がビジョンに映された。次女の三奈さんに寄り添われ、左手を振る。「みんな喜んでくれて手を振ってくれてね」。約1分間ファンへのあいさつを続け、グラウンドの原監督らにも笑顔を送った。

 ナインを一塁ベンチから出るように促し、帽子を取って手を振った原監督には99年から3年間、自身の下でコーチとして帝王学を伝えた。01年のシーズン終盤、監督室に呼び直立不動で迎えた。「おめでとう!来年から原監督だ!」。後任を託してから18年後、三度、原監督が就任し5年ぶりV奪還を目指す。

 5月には「令和」の新元号にも突入する。チームスローガン「和と動」とかけ「“和”が入っているというのも追い風が吹いている」と縁起を担いだ原監督。試合直前に来場した長嶋氏と会話はできなかったが「(再会は)うれしいですね。今日の一戦がミスターにとって快方に向かってくれるといいなと思う」と願った。

 いずれも今季最多12安打9得点での3連勝。長嶋氏は「またドームに来て応援したいと思います」と、初回の攻撃を見届けてバルコニー席を後にした。(神田 佑)

 ≪渡辺主筆も観戦≫昨年、頸椎(けいつい)の一部を骨折して入院した読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆と山口寿一オーナーも観戦に訪れた。山口オーナーは「長嶋さんが来てくれて、ファンの皆さんも喜んでいただけた」と笑顔を浮かべ「(長嶋氏は)お元気ですよ。顔の表情、話し方とかはお変わりない。顔色もいい」と明かした。骨折後は初観戦で長嶋氏とバルコニー席で並んで座った渡辺主筆は3月25日の燦燦会に出席した際「(優勝祝賀会開催時には)私は長嶋君をおんぶして連れてきますよ」と話していた。

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