応援団優秀賞の習志野「美爆音」の隣にはバトン使わないバトン部 壮絶練習経て盛り上げた!

[ 2019年4月3日 18:46 ]

第91回選抜高校野球大会 決勝   東邦6―0習志野 ( 2019年4月3日    甲子園 )

部活動の応援、激励が専門の習志野バトン部・長谷川歩沙部長(中央)らは満面笑みでガッツポーズ                         
Photo By スポニチ

 平成最後の春に「応援団優秀賞」を獲得した習志野アルプス。吹奏楽部143人が奏でる「美爆音」と、抜群のコラボでナインを盛り立てたのが、バトン部だ。女子部員28人はチアガールの衣装を着て、右手にタンバリン、左手にボンボンを持ち華麗に踊り続けた。

 「実は、校歌を歌うとき以外はバトンは使わないんですよ(笑い)。地元のお祭りで踊ることはありますが、コンクールにも特に出場しません。我々は、“応援の専門家”みたいな感じなんですよ」

 照れ笑いを浮かべるのが部長の長谷川歩沙(あゆさ)さん(3年)。中学時代はチアリーディングと茶道に打ち込んでいたが「有名な吹奏楽部と盛り上げたいと思って」と、バトンを使わないバトン部に入部した。野球部だけでなくサッカー、バレー、バスケット部の試合で“盛り上げ隊長”として声と踊りで勝利へと導いてきた。

 開幕直前まで、壮絶な準備をしてきた。吹奏楽部の演奏をCD化し、曲を流しながら練習。1度だけ、吹奏楽部と一緒に練習して美爆音に合わせ踊った。「開幕前3週間は、休みなしで授業終了後に毎日、練習をしてきました。みんなクタクタでした。手が痛い、どこかが痛いと言っていましたが、甲子園出場を決めてくれた野球部のために、頑張ってきました」。4月2日の準決勝、3日の決勝は現地に宿泊したが、準々決勝までは試合前夜10時に習志野をバスで出発し、試合当日の翌朝7時に甲子園入り。「寝られない部員もいました」。それでも、最後まで踊りきった。

 「甲子園で踊れたのは、最高でした。楽しかった。野球部に感謝したいです」。勝っても負けても、バトン部は充実した春だった。

続きを表示

2019年4月3日のニュース