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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】男も野菜も「メン食い」

[ 2019年3月6日 12:00 ]

アボカドうどんを頂く(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 30代に入って健康と美容を考えて野菜を取るようになりました。そんな私の最近のイチ推しはひと味違う野菜を食べられるこだわりのうどん屋さん。東京・銀座の「太常(だいつね)うどん」。江戸時代から続く八百屋さんが営んでいるお店です。野菜が主役のうどんや一品料理を存分に味わえます。

 太常の店頭で広がっているのは懐かしい光景。軒先にネギやサツマイモ、ミカンなど、野菜や果物が販売されているんです。一目見て新鮮だと分かるものばかり。店内でこれから食べる野菜への期待が高まります。三十路になって食生活を見直して、野菜を積極的に取るようにしました。そうしたらメークの乗りが良くなったり、体も疲れにくくなったような気がしています。だから今、野菜は私のマイブーム。元々麺が好きな「メン食い」なので、うどんとおいしい野菜が食べられるこのお店は私好みなんです。

 オススメは1番人気の「アボカドうどん」(700円)。半分にカットした鮮やかな緑のアボカドが存在感抜群に乗っています。きめ細かくてしっとりしたアボカドと薄いしょう油味の和風だしが相性抜群。モチモチで絶妙なコシのあるうどんとおいしさの相乗効果を生み出しています。アボカドはビタミンとミネラルを豊富に含む「食べる美容液」と呼ばれるスーパーフード。うどんと手軽に取れるのがうれしいです。

 このお店がうどん屋さんを始めるきっかけは、ご主人の川北晃右(こうすけ)さんが秋田犬保存会の副会長を務めていて、秋田名物の稲庭うどんに感激したのが始まり。元々は江戸時代から続く八百屋さんで、主にレストランやホテルに野菜を卸しているそうですが、全国のおいしいうどんを食べ歩くようになって「東京で自分が食べたいうどんを作ろう」とお店をオープンしたんですって。

 麺は製麺機を店内に設置し、香川県から取り寄せた小麦粉を使ったこだわりの自家製。だしは北海道・利尻産の昆布、瀬戸内の煮干し、鹿児島産のかつお節などを使い、化学調味料は一切入れない優しい味わいです。ここにひと味違う野菜が加わって評判の店になりました。

 「天ぷらうどん」(650円)も野菜のおいしさを実感。野菜のかき揚げが乗っていて、だしとタマネギの甘さが繊細な味わいを生んでいるんです。

 お店は夜と昼の営業。昼はランチで人気で、夜は一品料理でお酒を飲みながらシメにうどんを食べるお客さんでにぎわっています。昼はカウンターの上にさつまいも(70円)、ブロッコリー(100円)、根みつば(150円)などトッピングに選べる季節の野菜の天ぷらがズラリ。どれもしっかりした素材がおいしさを生み出しています。私も丁寧に生活して、いい味わいを出していこう。そう誓ってうどんをすすりました。

 【風味感じる絶品季節料理】野菜の一品料理もこの店ならでは。この時季は「飛騨ジャンボなめこバター炒め」(750円)がオススメ。直径が3センチぐらいのなめこを炒めたもので、ジューシーで風味を感じます。「太常サラダ」(大900円、小600円)は季節の野菜入りで、果肉が赤色の紅芯大根が色鮮やか。リーフレタスやトマト、さつまいもなどの野菜がすべて新鮮で食べ応え抜群です。「若ごぼうオイスター炒め」(700円)も旬の味。「太常きんぴら」(600円)は太いごぼうの食感と味わいがクセになりそうです。

 【ザギトワ愛犬マサルもいたお店】実はこの店では、平昌冬季五輪フィギュアスケート金メダリスト、アリーナ・ザギトワ(16)に秋田犬保存会が贈った愛犬「マサル」がロシアに渡る前に約2カ月育てられていたんです。ご主人の川北さんが保存会副会長を務める縁があったのがその理由。当時は「都内某所」として報道番組などで中継されていたそうです。

 ◆太常うどん銀座本店 うどんをピリ辛のつゆにつける「辛みそ肉うどん」(700円)も人気。今の季節は「ゆずしょうがうどん」(700円)もリピーター多数。夜は軒先の果物を使ったサワーも。東京都中央区銀座7の15の17、だいつねビル1階。東銀座駅から徒歩5分。(電)03(3541)2227。営業時間は午前11時〜午後3時(ラストオーダー午後2時45分)、午後5時〜同10時30分(同午後10時)。休みは土、日、祝日。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日生まれ、山形県出身の34歳。NHK連続テレビ小説「まんぷく」にレギュラー出演中。1メートル68、B86・W60・H88。

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